実家を相続することになったとき、多くの人が悩むのが「この家をどうするか」です。
- 売るのか
- 残すのか
- 貸すのか
- それとも、しばらく空き家のまま様子を見るのか
親が住んでいた家には、思い出があります。
すぐに売ると決めるのは、寂しいかもしれません。
一方で、誰も住まないまま放置すると、管理や費用の問題が出てくることもあります。
固定資産税、草刈り、修繕、片付け、近隣対応。
相続したあとも、家に関する現実的な負担は続きます。
- 「気持ちの整理がつかない」
- 「でも、空き家のままにするのも不安」
- 「兄弟でどう話せばいいのか分からない」
- 「売る・残す・貸すのどれがいいのか判断できない」
このように、相続した実家の問題は、気持ちと現実が一度に押し寄せてきます。
大切なのは、急いで結論を出すことではありません。
まずは、相続人、家の状態、今後の使い道を整理することです。
この記事では、実家を相続したときに最初に考えておきたい3つのポイントを整理します。
■ この記事でわかること
✓ 実家を相続したときに最初に考えること
✓ 残す・売る・貸すを考える前に整理するポイント
✓ 空き家になる場合の注意点
✓ 家族で話し合うべきこと
✓ 後悔しないための基本的な考え方
■ 結論:実家を相続したら「相続人・家の状態・今後の使い道」を整理する
実家を相続したら、いきなり売るか残すかを決める必要はありません。
まずは、次の3つを整理しましょう。
- 誰が相続するのか
- 家の状態はどうなっているのか
- 今後、誰かが使う予定はあるのか
この3つを確認すると、実家を残すべきか、売るべきか、貸せる可能性があるのかを考えやすくなります。
反対に、この整理をしないまま実家を放置すると、後から管理や費用の負担が出てくることがあります。
相続した実家は、思い出のある家です。
ただし、住まない家であっても、固定資産税や修繕、草刈り、近隣対応などの現実があります。
感情だけで決めず、家族の状況と家の状態を見ながら、無理のない選択を考えていきましょう。
■ 住田さんの悩み

実家を相続することになりそうなのですが、何から考えればいいのか全然分かりません。親が住んでいた家なので、すぐに売る気持ちにはなれません。でも、誰も住まないかもしれませんし、空き家になったら管理や固定資産税も心配です。兄弟でどう話せばいいのか、誰が管理するのか、売る・残す・貸すのどれが現実的なのかも分かりません。気持ちの整理もついていないのに、現実の問題だけが先に来ている感じで不安です。
■ 家守さんの整理

実家を相続したときは、すぐに売る・残すを決める必要はありません。まずは、状況を整理することが大切です。
誰が相続するのか。
家の状態はどうなっているのか。
今後、誰かが使う予定はあるのか。
空き家になるなら、誰が管理するのか。
このあたりを確認すると、売る・残す・貸すのどれが現実的か見えやすくなります。焦らず、順番に考えていきましょう。
実家を相続したら最初に確認すること
実家を相続したときは、気持ちの整理と同時に、現実的な確認も必要です。
相続直後は、気持ちの整理だけでも大変です。
その中で、名義、片付け、管理、費用、家族の話し合いまで考えるのは、かなり負担に感じると思います。
だからこそ、全部を一度に決めようとせず、まずは確認することを分けて考えるのが大切です。
特に大切なのは、次の3つです。
- 誰が相続するのか
- 家の状態はどうか
- 今後どう使うのか
この3つをあいまいにしたままにすると、後から家族間の話し合いや管理負担で困ることがあります。
① 誰が相続するのかを整理する
まず確認したいのは、誰が実家を相続するのかです。
実家は、ひとりで相続する場合もあれば、兄弟など複数人で関わる場合もあります。
相続人が複数いる場合は、次のような点を整理する必要があります。
- 実家を誰が引き継ぐのか
- 売る場合、誰が手続きを進めるのか
- 残す場合、誰が管理するのか
- 費用を誰が負担するのか
- 兄弟で意見が分かれていないか
実家は、相続した瞬間から「家族の共有問題」になりやすいです。
誰か一人だけが管理して、他の家族は何もしない状態になると、不満が出ることがあります。
特に、実家の近くに住んでいる人に管理負担が偏りやすい点には注意が必要です。
② 家の状態を確認する
次に、実家の状態を確認します。
家の状態によって、残す・売る・貸すの現実性は大きく変わります。
確認したいポイントは、次の通りです。
- 雨漏りがないか
- 外壁や屋根に傷みがないか
- 水回りが使えるか
- 荷物がどれくらい残っているか
- 庭木や雑草が伸びていないか
- すぐ住める状態か
- 修繕が必要か
見た目はまだ大丈夫そうでも、人が住まなくなると家は傷みやすくなります。
換気されない、掃除されない、水道を使わない、庭の手入れが止まる。
こうした状態が続くと、少しずつ家の状態が悪くなっていきます。
実家を残す場合でも、売る場合でも、まずは家の状態を把握することが大切です。
③ 今後の使い道を考える
実家を相続したら、今後その家をどう使うのかを考えましょう。
主な選択肢は、次の3つです。
- 残す
- 売る
- 貸す
ただし、どれかをすぐに決める必要はありません。
まずは、家族で次のようなことを話し合うと整理しやすくなります。
- 今後、誰かが住む予定はあるか
- 親族が集まる場所として使うのか
- 空き家のまま管理できるのか
- 売却して整理した方がよいのか
- 貸せる状態や地域なのか
「いつか使うかもしれない」と思って残すこともあります。
ただ、その場合は管理する人と費用負担を決めておく必要があります。
実家を残すという選択
実家をそのまま残す場合、思い出の家を維持できるというメリットがあります。
将来、自分や家族が住む可能性があるなら、残す選択も考えられます。
実家を残すメリット
実家を残すメリットは、次の通りです。
- 思い出の家を残せる
- 将来、誰かが住める可能性がある
- 親族が集まる場所として使える
- 売却を急がずに済む
- 気持ちの整理をする時間が持てる
すぐに売る決断ができない場合、一定期間だけ残して様子を見るのも一つの方法です。
実家を残す注意点
ただし、実家を残す場合は負担もあります。
私自身も不動産を所有しているので感じますが、不動産は「持っているだけ」でも手間とお金がかかります。
実家を残すなら、誰が管理するのか、費用を誰が負担するのかを決めておきましょう。
特に相続した実家は、「とりあえず残す」と決めたまま時間が過ぎやすいです。
気持ちの整理がつくまで残すこと自体は悪くありません。
ただし、その間も固定資産税や管理の負担は続きます。
残すなら、いつまで残すのか、いつ見直すのかも決めておくと安心です。
実家を売るという選択
実家を売ることで、管理や維持費の負担を手放せます。
誰も住む予定がなく、管理できる人もいない場合は、売却が現実的な選択になることがあります。
実家を売るメリット
実家を売るメリットは、次の通りです。
- 空き家管理の負担がなくなる
- 固定資産税や維持費の負担が減る
- 老朽化や近隣トラブルの不安を減らせる
- 売却代金を家族で分けやすい場合がある
- 相続後の整理がしやすくなる
特に、兄弟で相続する場合は、不動産のまま残すより、売却して現金化した方が分けやすいこともあります。
実家を売る注意点
一方で、売る場合にも注意点があります。
実家を売るかどうか迷う場合でも、価格の目安を知っておくと判断しやすくなります。
価格を知ることは、すぐに売ると決めることではありません。
残す場合の負担と比べるためにも、今の価値を知っておくという考え方で大丈夫です。
売るか残すかで家族と話し合うときも、価格の目安があると冷静に整理しやすくなります。
いくらで売れそうか分からないままでは、売る・残す・貸すを比べにくいからです。
実家を貸すという選択
実家を売らずに、賃貸として貸す方法もあります。
うまくいけば家賃収入を得られ、空き家のまま放置せずに済みます。
実家を貸すメリット
実家を貸すメリットは、次の通りです。
- 家賃収入を得られる可能性がある
- 家を手放さずに済む
- 空き家のまま放置しなくて済む
- 将来売るまでの間、活用できる
- 地域によっては需要がある
すぐに売る決断ができない場合、貸すという選択もあります。
実家を貸す注意点
ただし、貸すには負担もあります。
貸せば必ず楽になるわけではありません。
賃貸にする場合は、貸主として管理する責任も出てきます。
家の状態や地域の賃貸需要を確認してから判断しましょう。
空き家になる場合は早めに管理方法を決める
相続した実家に誰も住まない場合、そのまま空き家になることがあります。
空き家には、次のようなリスクがあります。
- 老朽化が進む
- 雨漏りや傷みが広がる
- 庭木や雑草が伸びる
- 害虫や害獣が出る
- 防犯面で不安がある
- 近隣から苦情が出る
- 維持費がかかり続ける
空き家は、放置するほど選択肢が狭くなることがあります。
最初は「少しの間だけ」と思っていても、そのまま何年も過ぎてしまうことがあります。
その間に、家が傷んだり、庭木が伸びたり、近隣から連絡が来たりすると、精神的な負担も大きくなります。
空き家にするなら、誰が、どの頻度で、どこまで管理するのかを決めておきましょう。
売るにしても、貸すにしても、家の状態が悪くなるほど手間や費用が増えやすいです。
相続した実家を使わない場合は、早めに管理方法を決めておきましょう。
実家を相続したときにやってはいけないこと
実家を相続したときに避けたいのは、何も決めずに放置することです。
とりあえず残すだけにする
「今は考えたくないから、とりあえず残す」
この判断自体が悪いわけではありません。
気持ちの整理がつかないうちは、すぐに売る決断ができなくても自然です。
ただし、「考えるために一時的に残す」のと、「何も決めないまま放置する」のは違います。
ただし、管理する人や費用負担を決めないまま残すと、後で困ることがあります。
残すなら、いつまで残すのか、誰が管理するのかを決めておきましょう。
家族で話し合わない
実家は家族全体の問題です。
一人で決めると、後から不満が出ることがあります。
売る、残す、貸すのどれを選ぶにしても、相続人同士で早めに話し合うことが大切です。
先に大きなお金をかける
古い実家を見ると、リフォームや解体を先に考えたくなるかもしれません。
ただし、リフォームや解体には費用がかかります。
家の状態や地域によっては、そのまま売れる場合もあります。
先に大きなお金をかける前に、家の状態や売却の可能性を確認しておくと安心です。
判断に迷ったときは「使う予定」と「管理負担」を見る
実家を相続したあと、売るか残すかで迷う場合は、次の2つを確認しましょう。
- 今後、誰かが使う予定があるか
- 管理と費用負担を続けられるか
この2つがはっきりしない場合、実家を残すことが負担になる可能性があります。
反対に、使う予定があり、管理できる人もいて、費用負担にも無理がないなら、残す選択も考えられます。
実家は思い出のある家です。
だからこそ、気持ちだけでなく、現実的に続けられるかどうかも見ておくことが大切です。
実家を相続したあと、すぐに答えを出せなくても大丈夫です。
ただ、何も整理しないまま先送りすると、空き家管理、固定資産税、修繕、家族の話し合いなどの負担が少しずつ重くなることがあります。
まずは、売る・残す・貸すの結論ではなく、今の状況を整理するところから始めてみましょう。
- 誰が相続するのか
- 家の状態はどうか
- 誰かが使う予定はあるのか
- 管理と費用を続けられるのか
- 家族で話し合えているのか
今の見落としを整理したい方は、無料の「見落とし発見診断シート」で、現在地を確認してみてください。
実家を相続したあと、売るか残すか迷っている段階でも、価格の目安を知っておくと判断しやすくなります。
今の価値が分かると、管理費や固定資産税を払い続けるべきか、売却も含めて考えるべきかを家族で話し合いやすくなります。
※「メール連絡希望」と記載すれば電話はかなり減らせます
※査定したからといって売る必要は一切ありません
※合わない会社は断ってOKです
実際に物件を保有・運用してきた立場から整理しています。
■ 次に読む記事
実家を相続したあと、売る・残す・貸すのどれがよいか迷っている方は、次にこちらの記事で判断基準を整理してみてください。
▶ 実家をどうするか迷ったときの判断基準|売る・残す・貸すの考え方
相続した実家を売るか残すかで迷っている方は、こちらの記事も参考になります。
実家を兄弟で相続する可能性がある方は、共有名義のリスクも確認しておきましょう。
▶ 実家を兄弟で相続するとどうなる?共有名義の5つのリスクと対処法
まとめ
実家を相続したときの選択肢は、大きく3つです。
- 残す
- 売る
- 貸す
どの選択にも、メリットと負担があります。
大切なのは、感情だけで判断せず、家族の状況、家の状態、管理負担を整理することです。
まず確認したいのは、次の3つです。
- 誰が相続するのか
- 家の状態はどうか
- 今後、誰かが使う予定はあるのか
この3つが整理できると、残す・売る・貸すのどれが現実的か考えやすくなります。
相続した実家は、放置すると空き家になり、管理や費用の問題が出てくることがあります。
急いで結論を出す必要はありません。
ただし、何も決めずに先送りするのは避けたいところです。
相続した実家は、気持ちの整理と現実の整理を同時に進める必要があります。
まずは家族で話し合い、家の状態、管理の負担、費用、将来の使い道を確認してみましょう。
そのうえで、自分たちにとって無理のない選択を少しずつ考えていくことが大切です。
実家を相続したあと、売る・残す・貸すで迷っているなら、まず価格の目安を知っておくと判断しやすくなります。
売ると決めていなくても、今の価値を知ることは、家族で話し合うための大切な材料になります。
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※合わない会社は断ってOKです
実際に物件を保有・運用してきた立場から整理しています。

