空き家を持っていると、一度はこう考えるのではないでしょうか。
- 「この家、売れるのだろうか」
- 「古い実家でも買ってくれる人はいるのか」
- 「空き家のまま売ることはできるのか」
- 「売れないと言われたら、どうすればいいのか」
特に実家の場合は、ただの不動産ではありません。
親が暮らしていた家であり、家族の思い出もあります。
だからこそ、「もう古いから売れません」と言われるのが怖くて、なかなか不動産会社に相談できない方もいます。
結論から言うと、空き家は売れることがあります。
ただし、すべての空き家が同じように売れるわけではありません。
立地、建物の状態、土地の価値、価格設定、売り出し方によって、売れやすさは大きく変わります。
古い空き家でも、土地として需要があれば売れることがあります。
一方で、老朽化が進んでいたり、管理されていなかったり、価格が高すぎたりすると、売却に時間がかかることもあります。
大切なのは、「古いから売れない」と自分だけで決めつけないことです。
まずは、空き家の状態と売れる可能性を整理することから始めましょう。
この記事では、空き家は売れるのか、売れやすさを確認したい5つの条件をわかりやすく整理します。
■ この記事でわかること
✓ 空き家は売れるのか
✓ 売れやすい空き家の特徴
✓ 売れにくい空き家の特徴
✓ 空き家の売れやすさを確認する5つの条件
✓ 売却を考えるときのポイント
■ 結論|空き家は5つの条件で売れやすさが変わる
結論から言うと、空き家は売れることがあります。
ただし、売れやすいかどうかは条件によって変わります。
まず確認したいのは、次の5つです。
- 立地や周辺需要があるか
- 土地としての価値があるか
- 建物の状態が悪すぎないか
- 権利関係や境界に問題がないか
- 価格設定と売り出し方が合っているか
この5つを確認すると、自分の空き家が売れやすいのか、売却に工夫が必要なのかを整理しやすくなります。
特に大切なのは、建物だけで判断しないことです。
古い空き家でも、土地に価値があれば売れることがあります。
反対に、建物がきれいでも、立地や価格設定によっては売れにくいこともあります。
「古いから売れない」と決めつけず、まずは不動産会社に査定してもらい、売れる可能性と価格の目安を確認することが大切です。
空き家の売却は、「売れる・売れない」の二択だけで考えると苦しくなります。
実際には、次のように売り方を変えることで可能性が広がることがあります。
- 建物付きのまま売る
- 古家付き土地として売る
- 買取を検討する
- 価格を見直す
- 片付けや最低限の管理をして印象を整える
- 解体するかどうかを比較して決める
売れやすさは、空き家そのものだけでなく、売り出し方によっても変わります。
■ 住田さんの悩み

実家が空き家になっています。古い家なので、そもそも売れるのか不安です。解体しないと売れないのか、そのままでも買ってくれる人がいるのか、よく分かりません。不動産会社に相談して「売れません」と言われるのも怖くて、なかなか動けずにいます。
■ 家守さんの整理

空き家でも売れるケースはあります。大切なのは、建物の古さだけで判断しないことです。立地、土地の価値、建物の状態、権利関係、価格設定を整理すると、売れやすい空き家なのか、工夫が必要な空き家なのかが見えてきます。「売れるかどうか」を自分だけで決めつけず、複数の不動産会社の見方を比べて判断しましょう。
ここからは、空き家が売れる条件と、売れやすさを確認したい5つのポイントを順番に見ていきます。
空き家は本当に売れるのか
空き家は、条件が合えば売却できます。
実際、古い家が残っている土地でも、買主が見つかることはあります。
買主が建物をそのまま使う場合もあれば、リフォームして使う場合もあります。
また、建物を解体して新しく家を建てたい人が、土地として購入することもあります。
つまり、空き家の売却では、建物だけでなく土地としての価値も重要です。
買主は、必ずしも今ある建物をそのまま使うとは限りません。
人によっては、リフォームして住みたいと考えるかもしれません。
別の人は、建物を解体して土地として使いたいと考えるかもしれません。
また、投資用、賃貸用、事業用、セカンドハウスとして見る人もいます。
つまり、所有者が「古いから価値がない」と思っていても、買主側には別の見方がある場合があります。
たとえば、次のような空き家は売れる可能性があります。
- 生活しやすい場所にある
- 駅や商業施設に近い
- 土地の形や広さが使いやすい
- 道路づけがよい
- 建物をリフォームすれば使える
- 古家付き土地として需要がある
一方で、売れにくい空き家もあります。
たとえば、老朽化が激しい、立地が不便、再建築が難しい、管理状態が悪い、価格が相場より高すぎるといったケースです。
ただし、売れにくい空き家でも、価格設定や売り出し方を変えることで買主が見つかることがあります。
最初から「売れない」と決めつけず、まずは条件を整理しましょう。
空き家の売れやすさを確認したい5つの条件
空き家が売れるかどうかを考えるときは、次の5つに分けて確認するとわかりやすいです。
- 立地や周辺需要があるか
- 土地としての価値があるか
- 建物の状態が悪すぎないか
- 権利関係や境界に問題がないか
- 価格設定と売り出し方が合っているか
ここから、順番に整理します。
1. 立地や周辺需要があるか
空き家が売れるかどうかは、立地に大きく左右されます。
買主が「ここに住みたい」「ここで建て替えたい」と思える場所であれば、古い空き家でも売れる可能性があります。
売れやすい立地には、次のような特徴があります。
- 駅やバス停に近い
- スーパーや病院が近い
- 学校や生活施設がある
- 道路づけがよい
- 周辺に住宅需要がある
- 土地を探している人がいるエリア
反対に、交通が不便だったり、周辺に住む人が少なかったりする地域では、売却に時間がかかることがあります。
ただし、立地が不便だから必ず売れないわけではありません。
田舎暮らし、セカンドハウス、資材置き場、事業用地など、別の需要がある場合もあります。
大切なのは、その地域でどのような買主が想定できるかを知ることです。
地域の需要に詳しい不動産会社に相談すると、売れる可能性を判断しやすくなります。
2. 土地としての価値があるか
古い空き家の場合、建物よりも土地の価値が重視されることがあります。
建物が古くても、土地として魅力があれば売れる可能性があります。
たとえば、次のような土地は評価されやすいです。
- 土地の形が使いやすい
- 道路にしっかり接している
- 駐車場を作りやすい
- 日当たりがよい
- 周辺相場に対して価格が合っている
- 建て替えや活用がしやすい
買主によっては、建物を使うつもりがなく、最初から土地として見ていることもあります。
その場合、建物が古くても「古家付き土地」として売れることがあります。
ただし、土地として売る場合でも、解体するべきかどうかは慎重に考える必要があります。
先に解体すると費用がかかります。
さらに、更地にすると固定資産税が上がる可能性もあります。
解体してから売るのがよいのか、古家付きのまま売るのがよいのかは、物件や地域によって変わります。
不動産会社に相談し、どちらの方が売りやすいか確認しましょう。
解体してから売るべきか迷う方は、こちらの記事で費用や判断基準を確認してみてください。
▶ 空き家の解体費用はいくら?確認したい5つのポイントと注意点
3. 建物の状態が悪すぎないか
空き家を売るときは、建物の状態も重要です。
建物がそのまま使える状態なら、買主の幅が広がります。
リフォームすれば住める状態であれば、古い家でも買主が見つかることがあります。
一方で、次のような状態だと売れにくくなることがあります。
- 雨漏りがある
- 屋根や外壁が大きく傷んでいる
- 床が沈んでいる
- シロアリ被害がある
- 水回りが使えない
- ゴミや家財が大量に残っている
- 倒壊の危険がある
このような場合、買主は修繕費や解体費を考えるため、価格交渉になりやすくなります。
ただし、建物の状態が悪いからといって、必ず先に修繕する必要があるわけではありません。
修繕費をかけても、その分高く売れるとは限らないからです。
特に空き家の場合、先にリフォームや修繕をしてから売るべきかは慎重に考えた方がよいです。
買主が自分好みにリフォームしたい場合もあります。
また、土地として購入したい人にとっては、建物の修繕よりも価格や立地の方が重要になることもあります。
そのため、売却前に大きなお金をかける前に、不動産会社へ相談して売り方を確認しましょう。
空き家を売る前に、どこまで片付けるべきか、修繕するべきか、そのまま売るべきかを確認しましょう。
4. 権利関係や境界に問題がないか
空き家の売却では、権利関係や境界も大切です。
建物や土地に問題がなくても、名義や境界が整理されていないと、売却が進みにくくなることがあります。
たとえば、次のようなケースです。
- 相続登記が終わっていない
- 共有名義になっている
- 兄弟で売却の意見が合わない
- 土地の境界がはっきりしない
- 隣地との越境がある
- 再建築できるか分かりにくい
特に相続した実家の場合、名義が親のままになっていることがあります。
売却するには、相続登記や必要書類の準備が必要になることがあります。
また、兄弟で共有している場合は、売却について全員の合意が必要になることもあります。
境界や越境の問題があると、買主が不安に感じやすくなります。
空き家を売る前に、名義、境界、共有者の意向を確認しておきましょう。
相続した空き家を売る場合の注意点は、こちらの記事でも整理しています。
▶ 相続した空き家を売るときの注意点|税金・手続き・失敗しないポイント
5. 価格設定と売り出し方が合っているか
空き家が売れるかどうかは、価格設定にも大きく影響されます。
売れる可能性がある空き家でも、価格が高すぎると売れにくくなります。
逆に、相場に合った価格で売り出せば、買主が見つかりやすくなることがあります。
価格を考えるときは、次の点を確認しましょう。
- 周辺の売却相場
- 建物の状態
- 土地としての価値
- 解体費用の見込み
- 買主が修繕にかける費用
- 売却までの希望期間
空き家は、通常の住宅よりも買主が気にする点が多くなります。
建物の状態、修繕費、解体費、残置物、境界、再建築の可否などを見られるからです。
そのため、売り出し方も重要です。
居住用として売るのか、古家付き土地として売るのか、リフォーム前提で売るのか、更地渡しを検討するのかによって、見せ方が変わります。
不動産会社によって、得意な売り方や提案も違います。
1社だけで判断せず、複数社の意見を聞くことで、より現実的な売却方針を考えやすくなります。
売却を依頼する会社選びで迷う方は、こちらの記事も参考にしてください。
売れやすい空き家の特徴
売れやすい空き家には、いくつかの共通点があります。
たとえば、次のような空き家です。
- 生活しやすい場所にある
- 土地に需要がある
- 建物の状態が比較的よい
- リフォームすれば使える
- 道路づけがよい
- 価格が相場に合っている
- 家財やゴミが整理されている
- 名義や境界が整理されている
特に、立地と価格は大きなポイントです。
建物が古くても、土地として需要があるエリアなら売れる可能性があります。
また、建物を使いたい買主がいる場合は、室内がきれいで、修繕の見通しが立つことも重要です。
「古いから売れない」と決めつけるのではなく、買主が何に価値を感じるかを考えることが大切です。
売れにくい空き家の特徴
一方で、売れにくい空き家もあります。
たとえば、次のような空き家です。
- 立地が不便
- 建物の老朽化が激しい
- 雨漏りやシロアリ被害がある
- 家財やゴミが大量に残っている
- 道路づけに問題がある
- 再建築が難しい
- 境界や名義が整理されていない
- 価格が相場より高い
このような場合は、売却に時間がかかることがあります。
ただし、売れにくい空き家でも、方法がないとは限りません。
売れにくいということは、売れないという意味ではありません。
買主が限られる、売却まで時間がかかる、価格調整が必要になる、という意味で考えた方が現実的です。
理由が分かれば、対策を考えることができます。
- 価格を見直す
- 古家付き土地として売る
- 買取を検討する
- 解体せずに現況のまま売る
- 不動産会社を変えて相談する
こうした方法で、売却の可能性が広がることもあります。
大切なのは、売れにくい理由を把握することです。
理由が分かれば、価格、売り方、依頼先を見直すことができます。
空き家を放置した場合のリスクも確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
▶ 空き家を放置するとどうなる?知らないと危険な5つのリスク
まずは空き家の価値を確認しておく
空き家が売れるかどうか不安な場合は、まず売却価格の目安を確認しておくことが大切です。
なぜなら、自分では「売れないかも」と思っていても、不動産会社から見ると売れる可能性がある場合もあるからです。
反対に、高く売れると思っていても、実際には修繕費や解体費を考慮して価格調整が必要になることもあります。
判断するときは、次のように整理するとわかりやすいです。
- いくらくらいで売れそうか
- 建物付きのまま売れるか
- 古家付き土地として売る方がよいか
- 解体してから売る方がよいか
- 修繕や片付けは必要か
- どの不動産会社に相談すべきか
空き家の価格を知ることで、売るべきか、残すべきか、貸すべきか判断しやすくなります。
価格を確認することは、すぐに売ると決めることではありません。
建物付きで売れるのか、古家付き土地として売る方がよいのか、買取も考えるべきかを整理するための判断材料です。
空き家は、不動産会社によって査定額や提案内容が変わることがあります。
1社だけで判断せず、複数社を比較して相場と売り方を確認しておきましょう。
判断に迷っている方へ
空き家を売るべきか、それとも残す・貸すべきか迷っている方も多いと思います。
空き家は、状況によって最適な選択が変わります。
売れるかどうかだけで判断するのではなく、家族の気持ち、将来使う予定、管理できるかどうか、売却価格の目安まで含めて考えることが大切です。
まずは、次の点を整理してみましょう。
- 今後、誰かが住む予定はあるか
- 管理や維持費を負担し続けられるか
- 建物付きで売れる可能性はあるか
- 土地としての価値はあるか
- 解体や修繕が必要になりそうか
- 家族で売却に納得しているか
- 売る・貸す・残すの選択肢を比較しているか
- 空き家の価格の目安を確認できているか
ここが整理できると、「売れるかどうか」だけでなく、空き家を今後どうするか判断しやすくなります。
まずはこちらの記事で、実家をどうするかの判断基準を整理してみてください。
▶ 実家をどうするか迷ったときの判断基準|売る・残す・貸すの考え方
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まずは、今どこを見落としているのかを整理することが大切です。
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■ 次に読む記事
空き家が売れる可能性があると分かったら、次に知っておきたいのは売却の進め方です。
実際に売る場合は、査定、不動産会社選び、売り出し価格、内覧対応、契約など、順番に進める必要があります。
空き家売却の流れを知りたい方は、こちらの記事で確認してみてください。
▶ 空き家を売るにはどうする?売却の流れと失敗しないポイント
古い実家が売れるか不安な方は、こちらの記事も参考になります。
田舎の実家が売れるか不安な方は、こちらの記事で確認できます。
まとめ
空き家は、条件が合えば売れることがあります。
ただし、売れやすいかどうかは、立地、土地の価値、建物の状態、権利関係、価格設定によって変わります。
空き家の売れやすさを確認するときは、次の5つを見ておきましょう。
- 立地や周辺需要があるか
- 土地としての価値があるか
- 建物の状態が悪すぎないか
- 権利関係や境界に問題がないか
- 価格設定と売り出し方が合っているか
古い空き家でも、土地として需要があれば売れる可能性があります。
一方で、老朽化が激しい、立地が不便、価格が高すぎる、名義や境界に問題がある場合は、売却に時間がかかることがあります。
大切なのは、「売れない」と決めつけず、まず現実的な価格と売り方を確認することです。
ここまで読んで、「自分の空き家はいくらで売れるのか知りたい」と思った方は、まず査定を受けて価格の目安を確認してみてください。
査定を受けることは、すぐに売ると決めることではありません。
建物付きで売れるのか、土地として見た方がよいのか、買取も含めて考えるべきかを知るための判断材料です。
価格が分かることで、売るべきか、残すべきか、貸すべきか判断しやすくなります。
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※合わない会社は断ってOKです

