田舎の実家は売れない?売却できるケースと対策3つ

家を売る

田舎にある実家を売りたいと思っても、「こんな場所の家は売れないのでは」と不安になる方は多いです。

  • 駅から遠い
  • 築年数が古い
  • 周りに空き家が増えている

このような条件があると、売却は難しいと感じるかもしれません。

たしかに、田舎の実家は都市部の家と比べると、買い手が限られやすい傾向があります。

ただし、田舎の実家だからといって、必ず売れないわけではありません。

土地の条件、建物の状態、価格設定、売り方によっては、売却できる可能性があります。

この記事では、田舎の実家が売れにくい理由と、売却できるケース、売るための対策を整理します。

■ この記事でわかること

✓ 田舎の実家が売れないと言われる理由
✓ 田舎の実家でも売却できるケース
✓ 売るために見直したい対策3つ
✓ 持ち続ける場合の注意点
✓ 売るか迷ったときの判断基準

■ 結論:田舎の実家は「売れない」と決めつけず、条件と売り方を確認する

田舎の実家は、売れにくいことがあります。

理由は、買い手の数が少なかったり、利便性が低かったり、同じような空き家が多かったりするからです。

ただし、最初から「売れない」と決めつけるのは早いです。

田舎の実家でも、次のような条件があれば売却できる可能性があります。

  • 土地として需要がある
  • 建物がまだ使える状態にある
  • 価格が現実的に設定されている
  • 近くに移住や別荘需要がある
  • 不動産会社が地域の買い手を把握している

大切なのは、都市部と同じ感覚で売ろうとしないことです。

田舎の実家には、田舎の実家に合った売り方があります。

高く売ることだけを考えるのではなく、持ち続ける負担、管理の手間、将来の価値低下も含めて判断しましょう。

■ 住田さんの悩み

住田さん
住田さん

実家がかなり田舎にあります。駅からも遠いので、こういう家はやっぱり売れないのでしょうか。持ち続けるしかないのか不安です。

■ 家守さんの整理

家守(やもり)
家守(やもり)

田舎の実家は売れにくい傾向がありますが、必ず売れないわけではありません。土地の条件、建物の状態、価格、売り方によって変わります。まずは、どこに可能性があるかを整理しましょう。

田舎の実家が売れにくい理由

田舎の実家が売れにくいと言われるのには、いくつか理由があります。

まずは、売れにくくなる原因を整理しておきましょう。

① 買い手の数が少ない

田舎の実家が売れにくい一番の理由は、買い手の数が少ないことです。

人口が減っている地域や、若い世代が少ない地域では、家を探している人自体が限られます。

都市部であれば、駅や学校、商業施設に近い家を探している人が多くいます。

一方で、田舎ではそもそも購入希望者が少ないため、売却までに時間がかかることがあります。

これは、家の状態が悪いからとは限りません。

需要そのものが少ないため、売り出してすぐに反応があるとは限らないのです。

② 生活の利便性が低い

田舎の実家では、生活の利便性が買主の不安材料になることがあります。

たとえば、次のような点です。

  • 駅から遠い
  • 車がないと生活しにくい
  • スーパーや病院が遠い
  • 学校や職場への距離がある
  • 公共交通機関が少ない

買主は、家そのものだけでなく、そこで生活できるかどうかも見ています。

特に、子育て世帯や高齢者にとって、移動手段や生活施設の距離は重要です。

そのため、建物がしっかりしていても、生活の不便さが理由で検討から外れることがあります。

③ 空き家が多く、比較されやすい

田舎では、同じような空き家が増えている地域もあります。

周辺に売り物件や空き家が多いと、買主は比較しながら選びます。

その結果、価格が高すぎる家や、状態が分かりにくい家は選ばれにくくなります。

また、空き家が多い地域では、「この地域に住んでも大丈夫だろうか」と不安に感じる買主もいます。

田舎の実家を売る場合は、周辺の空き家や売り物件と比較されることを前提に考える必要があります。

田舎の実家でも売却できるケース

田舎の実家でも、条件によっては売却できる可能性があります。

ここでは、売れる可能性があるケースを整理します。

① 土地の条件がよいケース

田舎でも、土地の条件がよければ売却しやすくなることがあります。

たとえば、次のような土地です。

  • 道路にしっかり接している
  • 車の出入りがしやすい
  • 日当たりがよい
  • 土地の形が使いやすい
  • 駐車スペースが確保しやすい
  • 隣地との境界が分かりやすい

建物が古くても、土地として見たときに使いやすければ、買主が見つかる可能性があります。

特に、駐車場を確保しやすい土地や、建て替えしやすい土地は、田舎でも検討されやすいことがあります。

田舎の実家を売るときは、建物だけでなく、土地の使いやすさも確認しましょう。

② 特定の需要がある地域

田舎の実家でも、地域によっては特定の需要があります。

たとえば、次のような地域です。

  • 移住希望者がいる地域
  • 別荘や週末利用の需要がある地域
  • 観光地に近い地域
  • 工場や大きな職場が近い地域
  • 農地や広い土地を求める人がいる地域
  • 古民家を活用したい人がいる地域

一般的な住宅需要は弱くても、特定の目的で探している人に合えば売れることがあります。

ただし、その需要を把握していない不動産会社に依頼すると、うまく買主に届かない場合があります。

田舎の実家は、地域事情に詳しい不動産会社に相談することが大切です。

③ 価格設定が現実的なケース

田舎の実家を売るときは、価格設定がとても重要です。

売主としては、思い出のある実家を少しでも高く売りたいと考えるのは自然です。

ただし、買主は周辺の物件や土地価格と比較して判断します。

相場より高すぎる価格で出してしまうと、そもそも問い合わせが入りにくくなります。

田舎の実家では、「高く売る」ことよりも、「現実的な価格で買主に見てもらう」ことが大切になる場合があります。

売れ残る期間が長くなると、建物の劣化や管理費の負担も増えます。

価格は感覚ではなく、周辺の成約事例や売り出し中の物件と比べて考えましょう。

田舎の実家を売るための対策3つ

田舎の実家を売るためには、売り方を工夫する必要があります。

ここでは、特に確認したい対策を3つに整理します。

① 複数の不動産会社に相談する

田舎の実家を売る場合、1社だけに相談して判断するのは避けた方が安全です。

不動産会社によって、得意な地域や買主の探し方が違うからです。

ある会社では「売りにくい」と言われても、別の会社では違う売り方を提案されることがあります。

相談するときは、次の点を確認しましょう。

  • この地域の売却実績があるか
  • 田舎の実家や空き家の売却に慣れているか
  • 建物付きと土地売りのどちらがよいか
  • 買取も選択肢になるか
  • どのくらいの期間で売れそうか

査定額だけで決めるのではなく、売り方の提案まで比較することが大切です。

特に田舎の実家は、単に高い査定額を出す会社より、現実的な売却方針を説明してくれる会社を選びましょう。

② 売り方を一つに決めつけない

田舎の実家は、売り方を柔軟に考えることが大切です。

中古住宅として売る方法もあれば、古家付き土地として売る方法もあります。

場合によっては、買取や現況渡しを検討することもあります。

考えられる売り方には、次のようなものがあります。

  • 中古住宅として売る
  • 古家付き土地として売る
  • 現況渡しで売る
  • 解体せずに売る
  • 更地にして売るか相談する
  • 買取を検討する

最初から「このままでは売れない」と決めつける必要はありません。

ただし、売り方を一つに固定しすぎると、買主の幅を狭めてしまうことがあります。

建物の状態、土地の需要、地域の買主層に合わせて、売り方を検討しましょう。

③ 持ち続ける費用も含めて判断する

田舎の実家を売るか迷うときは、売却価格だけでなく、持ち続ける費用も考える必要があります。

実家は、使っていなくても費用がかかります。

たとえば、次のような負担です。

  • 固定資産税
  • 草刈りや庭木の管理
  • 空き家管理の費用
  • 火災保険
  • 修繕費
  • 遠方から通う交通費
  • 近隣対応の手間

私自身も不動産を所有しているので感じますが、家は持っているだけで終わりではありません。

管理、税金、修繕、近隣への配慮など、思っている以上に判断することがあります。

田舎の実家を持ち続ける場合も、毎年の費用と手間を考える必要があります。

高く売れるまで待つことが正解とは限りません。

売却価格だけでなく、今後かかる費用も含めて判断しましょう。

田舎の実家を売る前に確認したいこと

田舎の実家を売る前には、次の点を整理しておくと判断しやすくなります。

  • 今後、家族の誰かが使う予定はあるか
  • 誰が管理を続けるのか
  • 固定資産税や管理費は誰が負担しているか
  • 建物の状態は悪化していないか
  • 荷物や残置物はどのくらいあるか
  • 解体が必要な状態か
  • そのまま売れる可能性はあるか
  • 買取も検討する必要があるか

田舎の実家は、売却まで時間がかかることがあります。

だからこそ、早めに状況を整理しておくことが大切です。

売るか迷っている段階でも、相場や売却方法を確認しておくと、家族で話し合いやすくなります。

売れないと決めつける前に確認する

田舎の実家は、確かに売れにくいことがあります。

しかし、「田舎だから売れない」と決めつけると、動けなくなってしまいます。

大切なのは、売れるかどうかを感覚で判断しないことです。

不動産会社に相談するときは、次のように聞いてみましょう。

  • この地域で同じような物件は売れていますか
  • 建物付きと土地売りではどちらが向いていますか
  • 価格をどのくらいにすれば反応がありそうですか
  • 売却までどのくらいの期間を見込むべきですか
  • 買取は選択肢になりますか

具体的な答えが返ってくると、判断しやすくなります。

反対に、「田舎だから難しいですね」だけで終わる場合は、別の会社にも相談してみる価値があります。

■ 次に読む記事

田舎の実家が売れるかどうかは、空き家全体の売却条件とも関係します。

売れる空き家、売れにくい空き家の違いはこちらで整理しています。

▶ 空き家は売れる?売却のポイントと売れない家の特徴

まとめ

田舎の実家は、都市部の家に比べると売れにくいことがあります。

買い手が少ない、利便性が低い、周辺に空き家が多いなどの理由があるからです。

ただし、田舎の実家だからといって、必ず売れないわけではありません。

売却できる可能性があるのは、次のようなケースです。

  • 土地の条件がよい
  • 特定の需要がある地域
  • 価格設定が現実的

売るためには、複数の不動産会社に相談し、売り方を一つに決めつけず、持ち続ける費用も含めて判断することが大切です。

大切なのは、「田舎だから売れない」と決めつけないことです。

まずは条件、価格、売り方を整理し、売却できる可能性を確認しましょう。