家を売ることになったけれど、何から始めればいいのか分からない。
そう感じる方は多いと思います。
不動産売却は、人生で何度も経験するものではありません。
特に、実家や相続した家を売る場合は、ただの手続きだけでは済まないこともあります。
家族との話し合い、荷物の片付け、名義の確認、空き家の管理、売却価格への不安など、考えることが一気に増えるからです。
何から始めればいいのか分からないまま進めると、不動産会社の言うことをそのまま受け入れるしかなくなってしまうこともあります。
- 相場を調べる
- 査定を受ける
- 不動産会社を選ぶ
- 売り出し価格を決める
- 買主と契約する
- 引き渡しをする
このように、家を売るまでにはいくつかの手順があります。
流れを知らないまま進めてしまうと、相場より安く売ってしまったり、不動産会社選びで後悔したりすることがあります。
でも、最初に全体の流れを知っておけば、落ち着いて判断しやすくなります。
この記事では、家を売る流れを8ステップでわかりやすく整理します。
■ この記事でわかること
✓ 家を売る全体の流れ
✓ 最初に何から始めればいいか
✓ 査定から引き渡しまでの手順
✓ 売却期間の目安
✓ 失敗しないための注意点
■ 結論:家を売る流れは「相場確認→査定→会社選び」から始める
家を売るときは、いきなり不動産会社を1社に決めるのではなく、まず全体の流れを知ることが大切です。
特に最初に重要なのは、次の3つです。
- 家の相場を知る
- 複数の不動産会社に査定を依頼する
- 査定額と売却方針を比較して会社を選ぶ
この順番を間違えないことが、不動産売却で後悔しないための基本です。
家の価格は、不動産会社によって査定額が変わることがあります。
1社だけの査定では、その価格が高いのか安いのか判断しにくいです。
また、不動産会社によって、売却の進め方や得意な物件も違います。
だからこそ、最初は相場を知り、複数社の査定を比較することが大切です。
ここで大切なのは、査定を受けることと、すぐに売ることは別だと考えることです。
査定は、今の家がどれくらいで売れそうか、不動産会社がどのような売り方を考えているかを知るための判断材料です。
価格の目安が分かると、売るべきか、残すべきか、貸すべきかを考える材料にもなります。
家を売る流れを先に理解しておけば、今どの段階にいるのか、次に何をすればいいのかが分かりやすくなります。
■ 住田さんの悩み

家を売ろうと思っているんですが、何から始めればいいのか全然分かりません。
不動産会社に行けばいいのか、査定を先に受けるのか、家族に何を確認すればいいのかも分からなくて不安です。
■ 家守さんの整理

家を売るときは、順番がとても大切です。いきなり1社の不動産会社に決めるのではなく、まずは相場を知り、査定を比較し、売却方針を確認してから会社を選びましょう。特に実家や空き家の場合は、家族の意向、名義、荷物、管理の問題も関係します。全体像が分かると、次に何をすべきか判断しやすくなります。
家を売る流れ8ステップ
家を売るときは、一般的に次のような流れで進みます。
- ステップ①:家の相場を調べる
- ステップ②:不動産会社に査定を依頼する
- ステップ③:査定額と売却方針を比較する
- ステップ④:不動産会社と媒介契約を結ぶ
- ステップ⑤:売り出し価格を決めて販売を始める
- ステップ⑥:内覧対応と条件交渉をする
- ステップ⑦:売買契約を結ぶ
- ステップ⑧:引き渡し・入金を行う
それぞれ見ていきましょう。
ステップ①:家の相場を調べる
家を売るとき、最初にやることは相場を知ることです。
相場を知らないまま売却を進めると、価格が高すぎるのか安すぎるのか判断できません。
相場を知る方法には、次のようなものがあります。
- 近隣の売出価格を見る
- 過去の成約事例を確認する
- 不動産ポータルサイトを見る
- 固定資産税評価額を確認する
- 不動産会社に査定を依頼する
ただし、自分で調べられる価格は、あくまで目安です。
実際にいくらで売れそうかは、立地、築年数、建物の状態、周辺相場によって変わります。
そのため、相場をざっくり確認したら、次に不動産会社へ査定を依頼します。
ただし、相場を自分で調べすぎて、そこで止まってしまう必要はありません。
ネット上の価格は、実際に売れる価格とは違うことがあります。
特に古い家、実家、空き家、田舎の家などは、建物の状態や地域の需要によって価格が変わりやすいです。
相場はあくまで入口として確認し、その後は不動産会社の査定で現実的な価格を見ていきましょう。
ステップ②:不動産会社に査定を依頼する
相場を確認したら、不動産会社に査定を依頼します。
査定とは、家や土地がいくらくらいで売れそうかを、不動産会社に見てもらうことです。
査定には、大きく分けて次の2種類があります。
- 机上査定
- 訪問査定
机上査定は、物件情報や周辺相場をもとに、おおよその価格を出す方法です。
まず価格の目安を知りたい方に向いています。
訪問査定は、不動産会社の担当者が実際に家を見て、より具体的な査定額を出す方法です。
本格的に売却を進める段階では、訪問査定を受けることが多いです。
ここで大切なのは、1社だけで決めないことです。
1社だけに査定を依頼すると、その価格が高いのか低いのか判断しにくくなります。
また、不動産会社によって、建物付きで売る方がよいと見る場合もあれば、古家付き土地や買取を提案する場合もあります。
査定額だけでなく、売り方の提案まで比較することが大切です。
複数社に査定を依頼することで、価格の幅や会社ごとの考え方が見えてきます。
不動産査定の基本を詳しく知りたい方は、こちらの記事で確認してみてください。
▶ 不動産査定とは?家を売る前に知っておきたい基本をわかりやすく解説
ステップ③:査定額と売却方針を比較する
査定額が出たら、金額だけでなく売却方針も比較します。
家を売るときは、つい一番高い査定額に目が行きます。
しかし、高い査定額を出した会社が、必ず良い会社とは限りません。
査定額を見るときは、次の点を確認しましょう。
- なぜその査定額なのか
- 近い条件の売却事例はあるか
- どのくらいの期間で売れそうか
- どのように販売活動をするのか
- 売れない場合の価格見直しはどうするのか
- デメリットも説明してくれるか
査定額は「この金額で必ず売れる」という保証ではありません。
大切なのは、査定額の根拠と説明に納得できるかどうかです。
ステップ④:不動産会社と媒介契約を結ぶ
依頼する不動産会社を決めたら、媒介契約を結びます。
媒介契約とは、不動産会社に売却活動を依頼するための契約です。
媒介契約には、主に次の3種類があります。
- 一般媒介契約
- 専任媒介契約
- 専属専任媒介契約
ざっくり言うと、複数社に依頼できる契約と、1社に絞って依頼する契約があります。
どれが正解というより、自分の状況に合う契約を選ぶことが大切です。
迷う場合は、不動産会社にそれぞれの違いを説明してもらいましょう。
ここでも、よく分からないまま契約しないことが大切です。
媒介契約の種類や違いを詳しく確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
▶ 不動産の媒介契約とは?3種類の違いと選び方をわかりやすく解説
ステップ⑤:売り出し価格を決めて販売を始める
媒介契約を結んだら、売り出し価格を決めます。
売り出し価格は、売却結果に大きく影響します。
- 高すぎると問い合わせが入りにくくなります
- 安すぎると、本来より安く売ってしまう可能性があります
売り出し価格を決めるときは、次の点を考えます。
- 査定額
- 周辺の売却事例
- 近隣の売出価格
- 売却希望時期
- 値下げの可能性
- 住宅ローンの残債
- 手元に残したい金額
不動産会社と相談しながら、現実的な価格を決めることが大切です。
価格を高く設定しすぎると、売却期間が長引くことがあります。
逆に、早く売りたい場合は、相場より少し現実的な価格にすることもあります。
ステップ⑥:内覧対応と条件交渉をする
販売活動が始まると、購入希望者から問い合わせや内覧希望が入ります。
内覧では、家の印象が大切です。
できる範囲で、次のような準備をしておくとよいです。
- 部屋を片付ける
- 掃除をしておく
- 換気をする
- 水回りをきれいにする
- 玄関まわりを整える
- 不要なものを減らす
実家や空き家の場合は、荷物が残っていることも多いです。
すべて片付けるのが難しい場合でも、見られやすい場所だけ整えておくと印象が変わります。
購入希望者が現れると、価格や引き渡し時期などの条件交渉に入ります。
価格交渉が入ることもあるため、どこまでなら対応できるかを事前に考えておきましょう。
ステップ⑦:売買契約を結ぶ
条件がまとまったら、買主と売買契約を結びます。
売買契約では、売却価格、手付金、引き渡し日、契約不適合責任などを確認します。
契約書の内容は、不動産会社や司法書士の説明を受けながら確認します。
分からない点があれば、その場で確認しましょう。
特に古い家や空き家の場合は、建物の不具合や境界、設備の状態などを確認しておくことが大切です。
あとからトラブルにならないように、分かっていることは正直に伝えておきましょう。
ステップ⑧:引き渡し・入金を行う
売買契約後は、引き渡しに向けて準備を進めます。
主な準備は次の通りです。
- 引っ越し
- 荷物の片付け
- 必要書類の準備
- 住宅ローンの完済手続き
- 抵当権抹消の準備
- 鍵の準備
- 公共料金の手続き
引き渡し日には、残代金の受け取り、所有権移転、鍵の引き渡しなどを行います。
住宅ローンが残っている場合は、売却代金でローンを完済し、抵当権を抹消する手続きも必要です。
引き渡しが完了すると、売却手続きは一区切りになります。
家を売るまでの期間はどれくらい?
家を売るまでの期間は、一般的には3〜6ヶ月ほどを目安に考えることが多いです。
ただし、物件の状態や地域、価格設定によって変わります。
大まかな流れは次の通りです。
- 査定から不動産会社選び:1〜3週間
- 売却活動:1〜3ヶ月
- 売買契約から引き渡し:1〜2ヶ月
合計すると、3〜6ヶ月ほどかかることが多いです。
もちろん、すぐに買主が見つかることもあります。
一方で、古い家、空き家、地方の物件、価格が高すぎる物件は、売却に時間がかかることもあります。
売却期間を短くしたい場合は、最初の価格設定と不動産会社選びが重要です。
家を売るときに最初にやってはいけないこと
家を売るときに避けたいのは、最初から1社だけに決めてしまうことです。
近くの不動産会社が悪いわけではありません。
大手が悪いわけでもありません。
ただ、比較しないまま決めてしまうと、その会社の査定額や売却方針が自分に合っているか判断できません。
家を売るときに避けたい行動は、次の通りです。
- 1社だけの査定で決める
- 査定額の高さだけで会社を選ぶ
- 売却の流れを知らないまま進める
- 契約内容をよく確認しない
- 家族と十分に相談しない
- 維持費や税金を考えずに判断する
特に実家や相続した家の場合は、家族の意見や今後の管理も関係します。
自分は売るつもりでも、兄弟や親族はまだ残したいと考えているかもしれません。
また、売却代金の分け方、片付け費用、解体費用、固定資産税の負担などで後から話し合いが必要になることもあります。
売却の流れを進める前に、家族の中で最低限の方向性を確認しておくと安心です。
焦って進めるより、流れを確認しながら一つずつ進めることが大切です。
実家や空き家を売る場合の注意点
実家や空き家を売る場合は、通常の住み替えとは違う注意点があります。
たとえば、次のようなことです。
- 相続登記が必要な場合がある
- 荷物の片付けが必要
- 建物が古く売りにくいことがある
- 解体した方がよい場合がある
- 遠方だと管理や内覧対応が大変
- 相続人同士で意見が分かれることがある
実家や空き家の場合、売るかどうかを決める前に、まず現状を整理することが大切です。
- 誰が所有者なのか
- 建物の状態はどうか
- 固定資産税や維持費はいくらか
- 今後、使う予定はあるのか
こうした点を整理してから、査定や売却を進めると判断しやすくなります。
実家や空き家の場合は、通常の住み替えよりも、売却前の整理が大切です。
荷物が残っている、建物が古い、遠方で管理できない、相続人が複数いる。
このような事情があると、売却の流れだけを知っていても、途中で止まってしまうことがあります。
売る手順とあわせて、「自分の家の場合、何が引っかかりそうか」も確認しておきましょう。
まずは価格の目安を確認する
ここまで読んで、「自分の家はいくらで売れるんだろう」と思った方は、まず価格の目安を確認してみるとよいです。
価格が分かると、売却の流れも具体的にイメージしやすくなります。
査定を受けることは、すぐに売ると決めることではありません。
今の家がどれくらいで売れそうか、どのような売り方が合っているか、不動産会社によって提案がどう違うかを確認するための判断材料です。
また、複数の不動産会社に査定を依頼すれば、価格の幅や会社ごとの考え方も見えてきます。
1社だけで判断せず、複数社の査定を比較することが大切です。
判断に迷っている方へ
家を売る流れを見ても、「そもそも売るべきか、残すべきか、貸すべきか迷っている」という方もいると思います。
特に実家や空き家の場合は、価格だけでは決められません。
家族の気持ち、今後使う予定、管理できるかどうか、維持費や修繕費まで含めて考える必要があります。
実家や空き家を売る・残す・貸すのどれがよいか迷っている場合は、まずはこちらの記事で判断基準を整理してみてください。
▶ 実家をどうするか迷ったときの判断基準|売る・残す・貸すの考え方
実家や空き家のことで、今どこを見落としているのか確認したい方は、無料の「見落とし発見診断シート」で現在地を整理してみてください。
家を売る流れを確認したうえで、まず価格の目安を知りたい方は、複数社の査定を比較してみましょう。
査定を受けることは、すぐに売ると決めることではありません。
売却の流れを具体的に考えるための最初の判断材料です。
※「メール連絡希望」と記載すれば電話はかなり減らせます 実際に物件を保有・運用してきた立場から整理しています。
※査定したからといって売る必要は一切ありません
※合わない会社は断ってOKです
■ 次に読む記事
家の売却の流れが分かったら、次に重要になるのが不動産会社選びです。
どの会社に依頼するかによって、査定額、売却方針、担当者の対応が変わることがあります。
査定の意味や、机上査定・訪問査定の違いを詳しく知りたい方はこちらも参考になります。
▶ 不動産査定とは?家を売る前に知っておきたい基本をわかりやすく解説
実家や空き家を売る流れを知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
▶ 空き家を売るにはどうする?売却の流れと失敗しないポイント
まとめ
家を売る流れは、次の8ステップで進みます。
- ステップ①:家の相場を調べる
- ステップ②:不動産会社に査定を依頼する
- ステップ③:査定額と売却方針を比較する
- ステップ④:不動産会社と媒介契約を結ぶ
- ステップ⑤:売り出し価格を決めて販売を始める
- ステップ⑥:内覧対応と条件交渉をする
- ステップ⑦:売買契約を結ぶ
- ステップ⑧:引き渡し・入金を行う
家を売るときは、流れを知らないまま進めないことが大切です。
特に最初は、相場を知り、査定を受け、不動産会社を比較するところから始めましょう。
不動産会社を1社だけで決めてしまうと、その査定額や売却方針が自分に合っているか判断しにくくなります。
複数社を比較することで、相場感や担当者の対応も見えてきます。
ここまで読んで、「まず何から始めればいいか分かったけれど、自分の家はいくらで売れるのか知りたい」と感じた方は、価格の目安を確認してみてください。
査定を受けることは、すぐに売ると決めることではありません。
売却の流れを具体的に考えるための最初の判断材料です。
複数社の意見を比べると、価格だけでなく、どの会社に依頼するべきかも見えやすくなります。
※「メール連絡希望」と記載すれば電話はかなり減らせます 実際に物件を保有・運用してきた立場から整理しています。
※査定したからといって売る必要は一切ありません
※合わない会社は断ってOKです

