不動産を売ろうと思ったとき、まず迷いやすいのが「仲介」と「買取」の違いです。
言葉は聞いたことがあっても、
- 「何が違うのか」
- 「どちらが高く売れるのか」
- 「どちらが早く売れるのか」
- 「自分の家にはどちらが向いているのか」
と迷う方は多いと思います。
仲介と買取は、どちらが良い・悪いという話ではありません。
- 高く売りたいのか
- 早く手放したいのか
- 売却に時間をかけられるのか
- 古い家や空き家なのか
何を優先するかによって、選ぶべき方法は変わります。
この記事では、不動産仲介と買取の違い、メリット・デメリット、どちらを選べばよいかの判断基準をわかりやすく整理します。
■ この記事でわかること
✓ 不動産仲介と買取の違い
✓ 仲介のメリット・デメリット
✓ 買取のメリット・デメリット
✓ 仲介が向いている人
✓ 買取が向いている人
✓ どちらを選ぶべきかの判断基準
■ 結論:高く売りたいなら仲介、早く売りたいなら買取
不動産仲介と買取の大きな違いは、売る相手です。
- 仲介は、不動産会社に買主を探してもらい、一般の買主に売る方法です
- 買取は、不動産会社に直接買い取ってもらう方法です
大きく整理すると、次のようになります。
- 高く売れる可能性があるのは仲介
- 早く売りやすいのは買取
- 一般の買主を探すのが仲介
- 不動産会社が直接買うのが買取
- 時間をかけられるなら仲介、早く手放したいなら買取
仲介は、相場に近い価格で売れる可能性があります。
ただし、買主を探す必要があるため、売れるまでに時間がかかることがあります。
一方、買取は不動産会社が直接買い取るため、早く売却しやすい方法です。
ただし、買取価格は仲介で売る場合より低くなることが多いです。
つまり、仲介と買取は「目的」で選ぶものです。
- 高く売りたいなら仲介
- 早く売りたいなら買取
この違いを理解しておくことが、不動産売却で後悔しないための第一歩です。
■ 住田さんの悩み

家を売ろうと思って調べていたら、仲介と買取という言葉が出てきました。どちらも売却方法だとは思うんですが、何が違うんでしょうか。自分の場合、どちらを選べばいいのか分からなくて。
■ 家守さんの整理

仲介と買取は、売る相手が違います。仲介は買主を探して売る方法、買取は不動産会社に直接売る方法です。高く売れる可能性があるのは仲介、早く売りやすいのは買取です。どちらが正解というより、何を優先するかで選ぶことが大切です。
不動産仲介と買取の違い5つ
不動産仲介と買取の違いは、次の5つです。
- 売る相手が違う
- 売却価格が違う
- 売れるまでの期間が違う
- 売却中の手間が違う
- 向いている物件が違う
それぞれ見ていきましょう。
違い① 売る相手が違う
仲介と買取では、売る相手が違います。
仲介は、不動産会社に買主を探してもらい、一般の買主に売る方法です。
不動産会社は、広告を出したり、購入希望者に紹介したりして、売主と買主の間をつなぎます。
一方、買取は、不動産会社が直接買主になります。
つまり、一般の買主を探す必要がありません。
この違いが、価格や売却期間にも影響します。
違い② 売却価格が違う
仲介と買取では、売却価格にも違いがあります。
一般的には、仲介の方が高く売れる可能性があります。
仲介では、一般の買主に向けて売り出すため、相場に近い価格で売れる可能性があります。
一方、買取は不動産会社が買い取った後、再販売や活用を行います。
そのため、買取価格は仲介で売る場合より低くなることが多いです。
高く売ることを優先するなら、まずは仲介を検討するのが基本です。
ただし、古い家や空き家など、仲介でなかなか売れにくい物件では、買取の方が現実的な場合もあります。
違い③ 売れるまでの期間が違う
仲介は、買主が見つかるまで時間がかかることがあります。
売り出してすぐに買主が見つかることもありますが、物件によっては数ヶ月以上かかることもあります。
特に、価格が高い、築年数が古い、立地条件が弱いといった場合は、売却期間が長くなりやすいです。
一方、買取は不動産会社が直接買うため、売却までの期間を短くしやすい方法です。
早ければ短期間で話が進むこともあります。
相続、転勤、住み替え、空き家の管理負担などで早く手放したい場合は、買取が選択肢になります。
違い④ 売却中の手間が違う
仲介では、売却活動中に内覧対応が必要になることがあります。
購入希望者が家を見に来るため、掃除や片付け、日程調整が必要です。
また、売れるまでの間は問い合わせや価格交渉もあります。
一方、買取では、不動産会社が直接買うため、一般の買主向けの内覧が少なく済むことがあります。
近所に知られずに売りたい場合や、内覧対応が負担になる場合は、買取の方が進めやすいこともあります。
ただし、買取でも現地確認や査定は行われます。
完全に何もせず売れるわけではありません。
違い⑤ 向いている物件が違う
仲介と買取では、向いている物件も違います。
仲介が向いているのは、一般の買主に売れやすい家です。
たとえば、立地がよい、建物の状態がよい、需要があるエリアにある家などです。
一方、買取が向いていることがあるのは、一般の買主に売りにくい家です。
たとえば、古い家、空き家、修繕が必要な家、荷物が残っている家、早く手放したい家などです。
このように、物件の状態によっても選び方は変わります。
仲介のメリット3つ
不動産仲介のメリットは、次の3つです。
- 高く売れる可能性がある
- 一般の買主に広く売り出せる
- 価格交渉の余地がある
メリット① 高く売れる可能性がある
仲介の一番大きなメリットは、高く売れる可能性があることです。
一般の買主に向けて売り出すため、相場に近い価格で売れる可能性があります。
時間に余裕があり、できるだけ高く売りたい場合は、仲介が基本の選択肢になります。
メリット② 一般の買主に広く売り出せる
仲介では、不動産会社が広告を出し、購入希望者を探します。
不動産ポータルサイトや不動産会社の顧客リストを通じて、広く買主を探せるのが特徴です。
需要のあるエリアや状態のよい家であれば、複数の購入希望者が現れることもあります。
メリット③ 価格交渉の余地がある
仲介では、売り出し価格を決めてから販売活動を始めます。
買主から価格交渉が入ることもありますが、売主側も条件を見ながら判断できます。
希望価格に近い形で売れる可能性がある点は、仲介のメリットです。
仲介のデメリット3つ
不動産仲介のデメリットは、次の3つです。
- 売れるまで時間がかかることがある
- 内覧対応が必要になる
- 必ず売れるとは限らない
デメリット① 売れるまで時間がかかることがある
仲介は、買主を探す方法です。
そのため、売れるまでの期間は物件や価格によって変わります。
すぐ売れることもありますが、数ヶ月以上かかることもあります。
早く手放したい人にとっては、この期間が負担になることがあります。
デメリット② 内覧対応が必要になる
仲介では、購入希望者が家を見に来ます。
そのため、掃除や片付け、日程調整が必要です。
実家や空き家の場合、遠方から内覧対応をするのが負担になることもあります。
デメリット③ 必ず売れるとは限らない
仲介は、一般の買主を探す方法です。
そのため、条件によってはなかなか売れないことがあります。
価格が高すぎる、築年数が古い、立地が弱いといった場合は、売却が長引くことがあります。
買取のメリット3つ
不動産買取のメリットは、次の3つです。
- 早く売却しやすい
- 内覧対応の負担が少ない
- 古い家や空き家でも相談しやすい
メリット① 早く売却しやすい
買取の大きなメリットは、売却までの期間を短くしやすいことです。
不動産会社が直接買い取るため、一般の買主を探す必要がありません。
早く現金化したい場合や、管理の負担を早く終わらせたい場合に向いています。
メリット② 内覧対応の負担が少ない
買取では、一般の購入希望者を何組も案内する必要が少なくなります。
そのため、内覧対応の負担を減らせます。
近所にあまり知られずに売りたい場合にも、買取が向いていることがあります。
メリット③ 古い家や空き家でも相談しやすい
買取は、古い家や空き家でも相談しやすい方法です。
仲介では売りにくい家でも、不動産会社が買取後に再販売や活用を考えるため、買い取れる場合があります。
たとえば、次のような家です。
- 築年数が古い家
- 空き家
- 荷物が残っている家
- 修繕が必要な家
- なかなか売れない家
- 早く手放したい家
ただし、すべての物件が必ず買取できるわけではありません。
まずは査定で確認することが大切です。
買取のデメリット3つ
不動産買取のデメリットは、次の3つです。
- 仲介より売却価格が低くなりやすい
- 買取できない物件もある
- 会社によって買取価格に差が出る
デメリット① 仲介より売却価格が低くなりやすい
買取の一番大きなデメリットは、売却価格が低くなりやすいことです。
不動産会社は、買い取った後に再販売や活用をするため、リスクや費用を考えて価格を出します。
そのため、仲介で売る場合より安くなることが多いです。
高く売ることを最優先するなら、まずは仲介も検討した方がよいです。
デメリット② 買取できない物件もある
買取は便利な方法ですが、すべての物件が必ず買い取られるわけではありません。
立地や建物の状態、権利関係などによっては、買取が難しい場合もあります。
買取できるかどうかは、不動産会社に査定してもらう必要があります。
デメリット③ 会社によって買取価格に差が出る
買取価格は、不動産会社によって差が出ます。
同じ家でも、会社によって査定額が違うことがあります。
1社だけで決めてしまうと、本来より安い価格で売ってしまう可能性もあります。
買取を検討する場合でも、複数社に査定を依頼して比較することが大切です。
仲介が向いている人
仲介が向いているのは、次のような人です。
- 少しでも高く売りたい人
- 売却までに時間の余裕がある人
- 立地や建物の状態が比較的よい家を売る人
- 内覧対応ができる人
- 相場に近い価格で売りたい人
仲介は、高く売れる可能性を重視する方法です。
急いで売る必要がなく、買主を探す時間を取れる場合は、仲介を検討するとよいです。
特に、立地がよい家や需要のあるエリアの家は、仲介で売れる可能性があります。
買取が向いている人
買取が向いているのは、次のような人です。
- 早く売りたい人
- 空き家の管理が負担になっている人
- 古い家や修繕が必要な家を売りたい人
- 近所に知られずに売りたい人
- 仲介でなかなか売れない人
買取は、早く手放したい場合に向いている方法です。
特に、実家や空き家の管理が負担になっている場合は、買取を検討する価値があります。
ただし、買取価格は仲介より低くなりやすいため、価格とスピードのどちらを優先するかを考えることが大切です。
迷ったら仲介価格と買取価格を分けて確認する
仲介と買取で迷ったときは、それぞれの価格を分けて確認すると判断しやすくなります。
仲介で売る場合は、不動産会社に買主を探してもらうため、「一般の買主に売るならいくらくらいか」を確認します。
いわゆる不動産一括査定サイトで比較するのは、基本的にはこの仲介で売る場合の査定価格です。
たとえば、次のように考えると分かりやすいです。
- 仲介なら、一般の買主にいくらくらいで売れそうか
- 買取なら、不動産会社にいくらで買い取ってもらえそうか
この2つは、同じ「査定」でも意味が違います。
- 仲介価格は、高く売れる可能性を見るための価格です。
- 買取価格は、早く手放す場合の現実的な価格です。
仲介価格と買取価格の差が大きい場合は、時間をかけて仲介で売る価値があります。
一方で、価格差よりも早く手放すことを優先したい場合は、買取の方が合うこともあります。
判断に迷っている方へ
不動産は金額が大きいため、なんとなくで決めてしまうと後悔することがあります。
仲介にするか、買取にするかを考える前に、そもそも売るべきなのか、残すべきなのか、貸すべきなのかで迷う方もいると思います。
実家は、売る・残す・貸すのどれが正解かは状況によって変わります。
感情だけでなく、管理、費用、家族の事情、将来の使い道で整理することが大切です。
▶ 実家をどうするか迷ったときの判断基準|売る・残す・貸すの考え方
仲介にするか、買取にするか迷うときは、売却方法を決める前に、自分の状況を整理しておくことが大切です。
たとえば、次のような点です。
- 少しでも高く売りたいのか
- 早く手放したいのか
- 仲介で売れる可能性を確認したいのか
- 買取価格も比較しておきたいのか
- 古い家や空き家の管理が負担になっているのか
- 荷物や修繕をどうするか迷っているのか
- 実家を売るか残すか家族と相談中なのか
ここが整理できていると、仲介と買取のどちらを優先すべきか判断しやすくなります。
実家や空き家のことで、今どこを見落としているのか確認したい方は、無料の「見落とし発見診断シート」で現在地を整理してみてください。
仲介と買取で迷う場合は、どちらか一方に決めつける前に、価格と条件を比べておくことが大切です。
古い家や空き家でも、会社によって仲介向きか買取向きかの判断が変わることがあります。
まずは、自分の家が仲介ならいくらくらいで売れそうか、買取ならどんな条件になるのかを確認しておきましょう。
※「メール連絡希望」と記載すれば電話はかなり減らせます
※査定したからといって売る必要は一切ありません
※合わない会社は断ってOKです
実際に物件を保有・運用してきた立場から整理しています。
■ 次に読む記事
仲介と買取の違いが分かったら、買取についてもう少し詳しく確認しておくと判断しやすくなります。
▶ 不動産買取とは?向いている人5つと注意点をわかりやすく解説
また、仲介で売る場合は、不動産会社選びがとても重要です。
一括査定の使い方に不安がある方はこちらも参考にしてください。
▶ 不動産一括査定のメリット・デメリット|使う前に知っておきたい注意点
まとめ
不動産仲介と買取は、どちらが良い・悪いではなく、目的によって選ぶものです。
違いを整理すると、次の5つです。
- 売る相手が違う
- 売却価格が違う
- 売れるまでの期間が違う
- 売却中の手間が違う
- 向いている物件が違う
- 高く売りたいなら仲介が向いています
- 早く売りたいなら買取が向いています
ただし、実際には物件の状態や売却理由によって判断は変わります。
仲介で高く売れる可能性がある家もあれば、買取の方が現実的な家もあります。
特に、次のような場合は買取も比較しておくと判断しやすくなります。
- 古い家を売りたい
- 空き家を早く手放したい
- 仲介でなかなか売れない
- 内覧対応が負担になっている
- 近所に知られずに売りたい
迷ったときは、仲介価格と買取価格の両方を確認しましょう。
不動産会社によって査定額や提案は違います。
1社だけで決めず、複数社の査定を比較することで、自分の家に合った売却方法を選びやすくなります。
古い家、空き家、なかなか売れない家を売りたい方は、仲介だけでなく買取も含めて比較してみてください。
※築年数が古くても対応可能です
※他社で断られた物件でも相談できます
※査定したからといって売る必要は一切ありません
実際に物件を保有・運用してきた立場から整理しています。

