HOME4Uを使って6社へ一括査定してみました|電話・査定結果・会社ごとの差を検証

不動産査定
  • 「不動産一括査定を使ってみたい。」
  • 「でも、申し込んだ途端に何社からも電話がかかってきて、その後もしつこく営業されるのではないか。」

そんな不安から、最後の一歩で止まっている方もいると思います。

そこで今回、家どうする研究所の運営者がHOME4Uを実際に使い、紹介された6社へ一括査定を依頼しました。

しかも、今回は「すぐに売りたい」という条件ではありません。

「今すぐ売却する予定はない。まず現在の価格を知りたい」

そう各社に伝えたうえで、机上査定をお願いしています。

申し込み後の電話、SMSやメール、査定結果、説明内容、その後の連絡まで実際に追いかけました。

結果として、申し込む前に想像していた一括査定と、実際に起きたことにはかなり差がありました。

最初の数時間こそ複数社から電話がありました。

ところが、自分の状況をきちんと伝えた後、今回のケースではしつこい追い電話はありませんでした。

むしろ意外だったのは、6社へ依頼したからといって、6社すべてから同じように査定結果が届くわけではなかったことです。

  • 詳しい査定資料を出す会社
  • 概算価格だけを伝える会社
  • 価格だけでなく売却方法まで提案する会社
  • 途中経過は連絡してくれるものの、査定額がまだ出ていない会社

会社によってかなり違いました。

6社への依頼後、複数社とやり取りして感じたのは、一括査定は「一番高い数字を出した会社を選ぶサービス」というより、

「今の価格を知り、今後相談できそうな不動産会社を見つける一次選考」

として使うと分かりやすいということです。

この記事では、実際に6社へ査定を依頼した結果から、一括査定を使う前に知っておきたいことを整理します。

この記事の検証について

この記事は、家どうする研究所の運営者がHOME4Uを実際に利用し、愛知県内の賃貸中の一棟物件について6社へ査定を依頼した記録をもとにしています。

HOME4Uから届いた受付完了メールでも、6社への査定依頼完了を確認しています。電話・SMS・査定資料・担当者の説明・後日のフォローについて、保存している記録をもとに整理しました。

ただし、6社すべてから同じ形式・同じ深さの資料を受け取ったわけではありません。記録がない内容は未確認として扱います。会社名・担当者名・物件を特定できる情報を伏せ、確認できた事実と運営者の感想を分けています。

体験したのは運営者本人です。家守は解説、住田さんは読者の疑問を代弁するキャラクターです。

  1. ■ この記事でわかること
  2. ■ 結論:一括査定は「価格と不動産会社を知る一次選考」と考えると分かりやすい
  3. ■ 住田さんの悩み
  4. ■ 家守さんの整理
  5. HOME4Uで実際に6社へ査定を依頼した条件
    1. 今回は最初から訪問査定には進まなかった
    2. 入力そのものは分かりやすかったが、物件資料は先に用意した方がいい
  6. 申し込み後、電話は本当にしつこかった?
    1. 申し込み直後は、実際に複数社から電話が来た
    2. 電話に出られなければ再着信はあった
    3. 状況を伝えた後、今回しつこい追い電話はなかった
  7. 「まだ売る予定はない」と伝えた6社の反応
    1. 売却未定と伝えても、露骨に態度が変わった会社はなかった
    2. ただし、その後の「温度差」はかなりあった
  8. 6社へ頼んでも、6社すべてから同じような査定結果は届かなかった
    1. ① 詳しい査定資料と説明まで出した会社
    2. ② 概算価格を早く提示した会社
    3. ③ 査定結果がまだそろっていない会社もあった
  9. 6社の結果を匿名で比較するとこうなった
  10. 同じ物件でも、査定価格の「見方」はかなり違った
    1. 収益から見ると約4,600万円という計算
    2. 土地価値を重視すると約5,000万円という見方もあった
    3. 「その数字」より「どう売るか」に差が出る
    4. 立派な査定書に書いてある数字でも確認は必要
  11. 査定額は「その金額で売れる」という意味ではない
  12. 6社を比較して分かった「不動産会社を見る4つのポイント」
    1. ① 初動のスピード
    2. ② 質問に対する論理的な説明
    3. ③ 約束したアウトプットを最後まで出すか
    4. ④ 査定額の先に売却戦略があるか
  13. 一括査定は「6社から1社を即決するもの」ではなかった
  14. 机上査定→訪問査定の2段階にすると負担を減らしやすい
    1. ステップ1|机上査定で価格帯と会社を見る
    2. ステップ2|本気で売るなら2~3社へ訪問査定
  15. 実際に使って、一括査定への印象はかなり変わった
  16. 一括査定を怖がるより、家の問題を放置する方が怖い
  17. HOME4Uは「売却会社を即決する場所」ではなく一次選考として使うと分かりやすい
  18. 判断に迷っている方へ
  19. ■ 次に読む記事
  20. まとめ|6社へ実際に査定を頼んだから分かったこと

■ この記事でわかること

✓ HOME4Uへ申し込むと実際にどのくらい電話が来るのか
✓ 「まだ売る予定はない」と伝えるとどうなるのか
✓ 6社へ頼めば6社すべてから査定が届くのか
✓ 同じ物件でも査定額や査定方法が違う理由
✓ 査定額だけで不動産会社を選ばない方がいい理由
✓ 実際に6社を比較して分かった会社選びのポイント
✓ 机上査定から訪問査定へ進むときの考え方
✓ HOME4Uを実際に使って一括査定への印象がどう変わったか

■ 結論:一括査定は「価格と不動産会社を知る一次選考」と考えると分かりやすい

結論からいうと、今回HOME4Uから6社へ査定を依頼してみて、

「一括査定=最高額を出した会社を選ぶもの」

というイメージは変わりました。

実際に使って分かった大きなポイント

  • 申し込み直後は複数社から電話が来る
  • 売却未定と伝えた後、今回しつこい追い電話はなかった
  • 6社すべてから同じレベルの査定結果が届くわけではない
  • 査定額だけでなく、説明・資料・提案にもかなり差がある
  • 6社を比較すると、次に相談したい会社が自然に絞られた
  1. 最初に複数社へ机上査定を依頼する
  2. そこで価格帯を知り、会社の対応を見る
  3. その後、本当に売却を考えるなら、良さそうな2~3社へ絞って訪問査定をお願いする

今回の経験では、この流れが一番しっくりきました。

価格を知ることは、売ると決めることではありません。

まず判断材料を集める。

一括査定は、その入口として使うことができます。

■ 住田さんの悩み

住田さん
住田さん

一括査定って、申し込んだら何社からも電話が来るんですよね?
まだ売ると決めていないのに、営業されたり、その後もしつこく連絡されたりするのはちょっと怖いです。

■ 家守さんの整理

家守(やもり)
家守(やもり)

運営者も実際に6社へ依頼する前は、同じところを警戒していました。
ただ、今回は「まだ売却予定はなく、まず価格を知りたい」と伝えた後、しつこい追い電話はありませんでした。
それよりも、会社によって査定内容や対応にかなり差があったことの方が印象に残りました。

  • 一括査定なので複数社から連絡は来る
  • まだ売らないなら、その状況を最初にはっきり伝える
  • 電話の印象だけでなく、その後の査定内容まで見る
  • 査定額そのものより「なぜその価格なのか」も確認する

HOME4Uで実際に6社へ査定を依頼した条件

今回査定したのは、愛知県内にある賃貸中の一棟物件です。

物件を特定できないよう、市町村名・住所・物件名・不動産会社名・担当者名などはこの記事では公開しません。

会社もA社~F社として整理します。

現在も賃貸中で、今すぐ売却する予定はありません。

今回の目的は、

「現在どのくらいの価値があるのかを把握すること」

でした。

そのため、各社には基本的に次のように伝えています。

実際に伝えた内容

まだ売却を決めているわけではありません。
売るか保有するか判断するために、まず価格の目安を知りたいです。
今回は机上査定でお願いします。

この状態で、各社がどのような対応をするのかも確認しました。

今回は最初から訪問査定には進まなかった

不動産査定には、大きく分けて「机上査定」と「訪問査定」があります。

机上査定は、物件情報や周辺の取引事例などをもとに、おおよその価格を算出する方法です。

訪問査定は、実際に現地を確認したうえで、より詳しい査定を行います。

今回は売却を決めていなかったため、まず机上査定を選びました。

6社への依頼後、複数社とやり取りしたあとでは、

「最初は机上査定で会社まで比較し、本当に売る段階で訪問査定へ進む」

という2段階の方が使いやすいと感じています。

入力そのものは分かりやすかったが、物件資料は先に用意した方がいい

HOME4Uの入力そのものは、特に難しいとは感じませんでした。

画面に沿って順番に入力していけば進められます。

ただし、途中で土地や建物についての情報が必要になります。

今回も、建物についての資料は手元にあったものの、土地について確認できる資料がすぐに見つからず、一度入力の手を止めました。

査定前に確認しておきたい情報

  • 土地の面積
  • 建物の面積
  • 築年数
  • 所有者・名義
  • 固定資産税関係の資料
  • 賃貸物件なら家賃や入居状況

特に、土地と建物の名義が異なる場合などは、自分の手元にある資料だけでは確認できないことがあります。

査定を始める前に、土地と建物の基本情報を確認できる資料を一度そろえておくとスムーズです。

申し込み後、電話は本当にしつこかった?

今回、一番警戒していたのが電話でした。

6社へまとめて依頼するわけです。

申し込み前には、

  • 「電話が一気に来るのではないか」
  • 「売る気はないと言っても、その後どうですかと何度も追われるのではないか」
  • 「家へ訪問したいと言われ続けるのではないか」

というところまで考えていました。

実際はどうだったのでしょうか。

申し込み直後は、実際に複数社から電話が来た

これは事実です。

査定依頼を完了すると、早い会社から連絡が来ました。

中には、

「もう電話が来たの?」

と驚くほど初動が早い会社もありました。

一括査定は、複数の不動産会社に査定を依頼する仕組みです。

そのため、

「申し込んでも電話は来ません」

というサービスではありません。

複数社へ依頼すれば、複数社から連絡が来る可能性があります。

電話に出られなければ再着信はあった

タイミングが合わず電話に出られなかった会社からは、再度着信することもありました。

着信履歴だけを見れば、

「何回もかかってきている」

と感じるかもしれません。

ただ、今回の場合は、まだ一度も話ができていない段階での再連絡でした。

一度電話に出て、

「今すぐ売る予定はありません。まず価格を知りたいです」

と説明すると、その後も何度もしつこく電話が続くことはありませんでした。

状況を伝えた後、今回しつこい追い電話はなかった

今回、記録で確認できた複数社とのやり取りでは、

  • 「その後どうですか?」
  • 「売却時期は決まりましたか?」
  • 「一度訪問させてください」

といった営業電話が、その後も何度も続くことはありませんでした。

電話の後は、メールやSMSで査定結果を送る会社や、追加情報をSMSで確認する会社もありました。

申し込み直後の数時間は、

「やっぱり電話が結構来るな」

という感覚がありました。

ところが、その日のうちには、

「あれ、思っていたほど大変じゃないな」

という印象に変わりました。

ここは今回の実体験としての結果です。

すべての不動産会社、すべての利用者が同じ結果になるとは限りません。

ただし今回の記録では、状況を説明した後にしつこい追い電話が続くことはありませんでした。

電話について詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。

▶ 不動産一括査定はしつこい?実際どうなのかと対処法を解説

「まだ売る予定はない」と伝えた6社の反応

一括査定についてもう一つ気になるのが、

「売る気が固まっていないのに査定を頼んでもいいのか」

という点です。

今回は、申込時に売却時期未定とし、連絡のあった担当者にもその状況を伝えました。

売却未定と伝えても、露骨に態度が変わった会社はなかった

「売る予定がないなら査定できません」

と言われた会社はありませんでした。

売却時期未定と伝えた瞬間、

「あ、そうですか」

と急に投げやりな対応になった会社も、今回の電話ではありませんでした。

各社とも、

「大丈夫ですよ」

という雰囲気で話は進みました。

不動産会社側も、

「査定依頼をした人全員が、すぐ売るわけではない」

ということには慣れているのだと思います。

ただし、その後の「温度差」はかなりあった

電話での第一印象は、全体として極端に悪い会社はありませんでした。

ところが、その後を見ると差が出ました。

  • 詳しい査定書を出す会社
  • 概算だけを伝える会社
  • さらに具体的な売却方法まで提案する会社
  • 「後で金額を送ります」と話していたものの、記事作成時点では査定結果がそろっていない会社

入口の電話対応だけでは分からない差がありました。

売却時期未定と伝えたことが、この差に影響したのかは分かりません。

そこは確認できていないため断定しません。

ただ、

「最初の電話が感じ良かった=最後まで同じレベルで対応してくれる」

とは限らないことは分かりました。

6社へ頼んでも、6社すべてから同じような査定結果は届かなかった

これは今回かなり意外だったことです。

申し込む前は、

「6社へ依頼したら、6社分の査定額がきれいに並ぶ」

くらいに考えていました。

実際は違いました。

大きく分けると、3つのタイプがありました。

① 詳しい査定資料と説明まで出した会社

A社とB社は、単に査定額だけを知らせるのではなく、資料まで作って説明してくれました。

  • 価格の根拠
  • どのような考え方で査定したのか
  • 収益物件として見た場合の価格
  • 土地価値を重視した場合の考え方

さらに一社からは、

「普通に計算するとこの程度だが、この物件なら別の売り方でもう少し高い価格を狙える可能性がある」

という提案までありました。

ここまで説明されると、

「もし本当に売るなら、この会社にはもう少し詳しく話を聞いてみたい」

と思えます。

② 概算価格を早く提示した会社

C社は比較的早い段階で、

約3,500万円~4,500万円

という概算を知らせてくれました。

今の価格帯を知ることが目的なら、これも十分一つの材料になります。

一方、詳しい査定根拠について質問したところ、

「具体的に売却を考える段階で詳しく説明する」

という趣旨の回答でした。

早く価格を知れるのは分かりやすい。

ただ、本当に売却会社を選ぶ段階なら、もう一歩詳しく聞いてみたいところです。

③ 査定結果がまだそろっていない会社もあった

D社とE社は、初回の電話対応自体は悪い印象ではありませんでした。

ただし、記事作成時点で最終的な査定額はそろっていません。

E社からはその後、

複数の買取業者へ金額を確認しているため、回答までもう少し待ってほしい

という途中経過の連絡がありました。

さらに、

  • 「他社はいくらだったか」
  • 「こちらはいくらくらいを想定しているか」

という質問もありました。

今回は会社ごとの独立した査定額を比較したかったため、他社の査定額や希望額は伝えず、その会社自身の金額を待つことにしました。

このやり取りから、

「査定が遅い=何もしていない」とは限らない

ことも分かりました。

外部の買取業者などへ確認しながら、実際に買える価格を探るケースもあります。

F社は、保存している取材記録だけでは初回連絡の内容を確認できません。査定価格や根拠も比較できる記録が不足しているため、対応の良し悪しは評価しません。

6社の結果を匿名で比較するとこうなった

会社名や担当者名は伏せますが、今回の結果を整理すると次のようになりました。

会社 初回対応 査定結果 説明・資料 今回の印象
A社 非常に早い 詳細査定あり 根拠・売却方法まで説明 次も相談したい候補
B社 早く丁寧 詳細査定あり 査定書・収支資料あり 次も相談したい候補
C社 早い 約3,500万~4,500万円 概算中心 次に話を聞く候補
D社 丁寧 記事作成時点で未提示 - 比較材料不足
E社 丁寧 当時の記録では算出中 買取業者へ照会中 途中経過あり
F社 記録では確認できず 具体的な査定情報なし - 比較材料不足

この表は不動産会社のランキングではありません。

一つの物件について、今回実際に対応した担当者とのやり取りをまとめたものです。

同じ会社でも、地域・支店・担当者・物件によって対応が変わる可能性があります。

それでも、実際に複数社へ頼んでみると、

「会社によってここまで違うんだ」

ということはよく分かりました。

そして、この差を自分で比較できることこそ、一括査定を使う大きな意味の一つだと思います。

同じ物件でも、査定価格の「見方」はかなり違った

会社ごとの差は、対応だけではありません。

価格の考え方そのものにも違いがありました。

収益から見ると約4,600万円という計算

今回査定したのは賃貸中の一棟物件です。

そのため、家賃収入と利回りから価格を考える方法を使った会社がありました。

B社から受け取った収益性試算資料では、満室賃料と表面利回り7%を前提にすると、

約4,600万円

という試算になりました。

賃貸物件の場合、

「土地と建物そのものはいくらか」

だけでなく、

「その物件がいくら収益を生むか」

という見方もされるわけです。

土地価値を重視すると約5,000万円という見方もあった

一方で、B社の物件レポートにある土地の参考値としては、

約5,000万円

という見方も出ました。

同じ物件なのに、

  • 約4,600万円
  • 約5,000万円

数字が違います。

これは単純に「どちらかが間違っている」という話ではなく、

何を基準に物件を見るかが違う

ということです。

「その数字」より「どう売るか」に差が出る

さらに別の会社からは、

「収益還元だけで考えると4,000万円前後に着地する可能性がある」

一方で、

「この物件なら5,000万円近くを狙う売り方も考えられる」

という説明もありました。

ここで初めて、

「では、どういう方法ならそれができるのか?」

という話になります。

査定額を見るだけなら、

  • 4,000万円
  • 4,600万円
  • 5,000万円

という数字の比較で終わります。

でも、本当に重要なのは、

「その会社が、その物件をどう売ろうとしているのか」

ではないでしょうか。

立派な査定書に書いてある数字でも確認は必要

今回、A社から届いた簡易査定書では、担当者から説明された内容と大きく異なる数字が記載されていました。

そこで後から確認しました。

すると、資料作成時に入力を誤った部分があったとの回答でした。

最終的には、

担当者がメール本文で説明した査定内容を基準に考えてほしい

という説明を受けています。

査定額を見たときに聞いておきたい一言

「この査定額になった一番大きな根拠は何ですか?」

立派な資料に数字が書いてあると、その数字をそのまま信じたくなります。

でも、違和感があるなら聞いた方がいい。

むしろ、その質問にどう答えるかを見ることで、その会社の考え方も見えてきます。

受け取った資料・メールをもとに運営者が作成(後日の原資料確認を含む)
資料・説明 数字の意味と前提 比較時の注意
A社・簡易査定書
約2,434万円
土地と建物を計算した簡易査定 担当者が入力誤りを認め、メール本文の査定額を参照するよう回答。正しい最終査定額として比較しない
A社・メールの積算
約5,239万円
土地面積と周辺事例単価を基礎に計算。建物は0円評価 売却価格を保証する数字ではない
A社・メールの収益還元
約3,240万〜4,629万円
年間賃料を想定利回り10〜7%で割った計算 同じ会社の説明でも、利回り設定で数字が変わる
B社・収益性試算
物件本体 約4,611万円
満室賃料・表面利回り7%を仮定したシミュレーション 諸費用込みの総投資額は約4,934万円。確定売却価格とは別
B社・土地参考値
約5,000万円
過去の類似募集事例を基礎とする土地価格推定 個別の条件を十分に反映した査定や、買取の約束ではない
C社・取材記録
約3,500万〜4,500万円
運営者の当時の記録に残る概算価格帯 B社の収益性試算資料とは別。詳細根拠まで同じ深さで比較できない

各数字は評価対象・想定条件が異なります。高い順のランキングではなく、「何を、どの前提で計算した数字か」を比べています。査定額・試算値は成約価格ではありません。

査定額は「その金額で売れる」という意味ではない

今回、複数社の査定を見て改めて感じたのが、

「不動産の価格は生き物に近い」

ということです。

たとえば査定額が5,000万円だったとしても、

必ず5,000万円で売れるわけではありません。

最終的な売却価格は、実際に市場へ出し、

「その物件をその価格で買いたい人が現れるか」

によって変わります。

  • 時期
  • 買い手
  • 周辺相場
  • 建物の状態
  • 販売方法

その会社が持っている買い手とのつながり。

さまざまな要素が絡みます。

  1. 査定額=不動産会社が考える価格の目安
  2. 売出し価格=実際に市場へ出す価格
  3. 成約価格=最終的に買い手と合意した価格

この3つは同じとは限りません。

だから、

「6社の中で一番高い査定額を出した会社に決める」

という選び方には注意した方がいいと思います。

高い査定額を出した会社ほど、

  • 「なぜこの金額なのか」
  • 「実際にどうやってこの価格を狙うのか」

まで確認したいところです。

6社を比較して分かった「不動産会社を見る4つのポイント」

今回、6社への依頼後、複数社とやり取りした結果、査定額以外にも会社を見るポイントがかなりあると感じました。

  • ① 初動のスピード
  • ② 質問に対する論理的な説明
  • ③ 約束したアウトプットを最後まで出すか
  • ④ 査定額の先に売却戦略があるか

① 初動のスピード

申し込み後、非常に早く動いた会社がありました。

電話するだけでなく、短時間のうちに周辺状況まで確認しながら話をしている担当者もいました。

もちろん、

「電話が早い会社=必ず優秀」

とは限りません。

ただ、依頼したことに素早く動く人は、好印象になりやすいのも事実です。

② 質問に対する論理的な説明

査定額を聞いたとき、

「だいたいこのくらいです」

で終わる会社もあります。

一方で、

  • 「この周辺事例を見ています」
  • 「この利回りならこの価格です」
  • 「土地として見るとこうなります」

と説明する会社もあります。

ハキハキ話すことと、説明に根拠があることは別です。

分からないことを聞いたとき、筋の通った説明ができるかは見ておきたいところです。

③ 約束したアウトプットを最後まで出すか

今回、かなり重要だと感じたのがここです。

最初の電話は、多くの会社が丁寧でした。

ところが、

「後で査定額を送ります」

と言った後の対応には差がありました。

  • しっかり査定資料を作る会社
  • 郵送までしてくれる会社
  • 概算だけ知らせる会社。
  • 記事作成時点でも査定額が届いていない会社

入口の印象だけではなく、出口まで仕事をやり切るか。

これは本当に売却会社を選ぶときには、かなり大きな判断材料になると思います。

④ 査定額の先に売却戦略があるか

今回、特に興味を持ったのは、

「査定するとこのくらいです」

で終わらず、

「この物件なら別の売り方でもう少し高い価格を狙える可能性がある」

と踏み込んだ会社でした。

そこまで言われれば、

「では具体的に、どうやって?」

と聞きたくなります。

  • 数字を出すだけなのか
  • 売り方まで考えられるのか

本当に売る段階になれば、この差はかなり大きいと思います。

一括査定は「6社から1社を即決するもの」ではなかった

今回、最初は6社へ依頼しました。

結果として、

「もし本当に売るなら、次にもう少し詳しく話を聞きたい」

と感じたのは、おおよそ3社です。

これも一括査定を使う前には分かっていなかったことでした。

6社へ依頼したら、6社全部を相手にし続ける。

そんな感覚がありました。

実際は違います。

  • まず複数社へ机上査定を依頼
  • 価格だけでなく対応・説明・提案を見る
  • 良さそうな2~3社へ絞る
  • 本当に売るなら、その会社へ訪問査定をお願いする

こう考えると、6社へ依頼すること自体もそれほど重く感じません。

むしろ今回の場合、6社へ依頼しても、最終的に十分な比較材料が得られた会社は半分程度でした。

最初から1社だけだったら、その会社の査定や対応が良いのか悪いのか比較できません。

最初から2社だけなら、そのうち1社から十分な情報が出なかった場合、実質1社だけになります。

入口をある程度広くして、次の段階で絞る。

今回の経験では、この使い方に意味があると感じました。

▶ 不動産一括査定は何社に頼めばいい?会社数を考えるときのポイント

机上査定→訪問査定の2段階にすると負担を減らしやすい

まだ売ると決めていない段階で、6社すべてを自宅へ呼ぶ。

これはかなり大変です。

だから最初は机上査定。

ここで、

価格帯と会社の両方を見る。

そのうえで、

「もう少し詳しく話を聞きたい」

と思った会社へ訪問査定をお願いする。

この2段階で考えると分かりやすくなります。

ステップ1|机上査定で価格帯と会社を見る

この段階では、

「今いくらくらいなのか」

に加えて、

「どの会社なら相談しやすそうか」

も確認します。

価格だけを取るのではなく、会社選びまで同時に進めるわけです。

ステップ2|本気で売るなら2~3社へ訪問査定

本当に売却を考え始めたら、机上査定で残った2~3社へ現地を見てもらいます。

特に一戸建てや空き家は、

  • 建物の状態
  • 道路との関係
  • 周辺環境
  • 庭や外構
  • 修繕状況

など、現地を見なければ分からないことがあります。

そこで、

「この家を実際にどう売るのか」

まで具体的に相談する。

この流れなら、最初から多数の会社を家へ呼ぶ必要はありません。

実際に使って、一括査定への印象はかなり変わった

今回、一番大きく変わったのは、一括査定そのものへの印象です。

申し込む前には、

  • 「電話が次々に来るのではないか」
  • 「何度も営業されるのではないか」
  • 「最後は着信拒否することになるのではないか」

くらいまで警戒していました。

ところが実際にやってみると、最初に自分の状況を伝えれば、今回のケースではその後もしつこい営業が続くことはありませんでした。

むしろ最後には、

「あれだけ警戒していたのに、査定結果が来ない会社まであるのか」

というくらいです。

その意味では、少し拍子抜けしました。

一括査定を怖がるより、家の問題を放置する方が怖い

今回の検証を終えて、最終的に一番強く感じたことがあります。

一括査定を怖がるより、家の問題そのものを放置する方が怖い。

ということです。

一括査定の電話が不安になる気持ちは分かります。

今回も、実際に申し込む前はかなり警戒しました。

ただ、本当に実家や空き家について困っているなら、

  • 「電話が来るのが嫌だから」
  • 「不動産会社に相談するのが何となく怖いから」

という理由だけで何年も何もしない方が、問題は大きくなる可能性があります。

家の問題を前へ進めるために必要なのは、いきなり売る決断ではありません。

  • まず現状を見る
  • 価格を知る
  • プロの意見を聞く
  • 家族で話す材料を作る
  • 売る・残す・貸すを比較する

家の問題は、頭の中でずっと考えているだけではなかなか進みません。

家族で話すにしても、

「どうしようか」

だけでは話がぼんやりします。

でも、

「数社に見てもらったら、売った場合はだいたいこのくらいらしい」

という数字が一つあるだけで、話は具体的になります。

売るかどうかを決める前に、価格を知ってもいい。

今回実際に使ってみて、その考えはより強くなりました。

HOME4Uは「売却会社を即決する場所」ではなく一次選考として使うと分かりやすい

今回の経験を一つの流れにすると、こうなります。

  1. HOME4Uで複数社へ机上査定を依頼する
  2. 今の価格帯を知る
  3. 会社の対応・説明・提案を見る
  4. もう少し相談したい2~3社を残す
  5. 本当に売るなら訪問査定へ進む
  6. 価格だけでなく売却方法まで比較して会社を決める

こう考えると、

「査定=売却決定」

ではありません。

また、

「一番高い査定額の会社を選ぶゲーム」

でもありません。

  • 価格を知る
  • 不動産会社を知る
  • その情報を持って、次にどうするかを考える

HOME4Uは、その最初の入口として使うと分かりやすいと感じました。

HOME4Uそのものの特徴や、使う前に確認しておきたい注意点はこちらで整理しています。

▶ HOME4Uはおすすめ?実家・空き家売却で使う前に知りたい特徴と注意点

判断に迷っている方へ

ここまで読んでも、

  • 「そもそも実家を売るべきなのか分からない」
  • 「残すという選択も捨てきれない」
  • 「家族とまだ十分に話せていない」

という方もいると思います。

それなら、無理に査定から始める必要はありません。

一度、今の状況を整理してみてください。

こんなところがまだ曖昧ではありませんか?

  • 今後、その家に誰か住む予定があるか
  • 管理や維持費を誰が負担するのか
  • 家族は売る・残す・貸すをどう考えているか
  • 空き家のまま持ち続ける負担を把握しているか
  • 売った場合のおおよその価格を知っているか
  • 相談できそうな不動産会社があるか

まず「実家をどうするか」の判断基準から整理したい方はこちらです。

▶ 実家をどうする?売る・残す・貸すを判断するときの考え方

それでも、

「何から整理すればいいか分からない」

という場合は、見落としているポイントから確認してみてください。

▶ 3分で整理する「見落とし発見診断シート」

※連絡方法の希望を記載できる場合でも、希望どおりにならず電話連絡が入ることがあります。
※査定したからといって売る必要は一切ありません
※合わない会社は断ってOKです

実際に物件を保有・運用してきた立場から整理しています。

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まとめ|6社へ実際に査定を頼んだから分かったこと

HOME4Uを使って実際に6社へ一括査定を依頼した結果、申し込む前とは一括査定への見方がかなり変わりました。

  • 申し込み直後は複数社から電話が来た
  • 電話に出られなければ再着信する会社もあった
  • 売却未定と伝えた後、今回しつこい追い電話はなかった
  • 6社すべてから同じような査定結果が届くわけではなかった
  • 査定額だけでなく、資料・説明・提案力にも差があった
  • 同じ物件でも査定方法によって価格の見方が変わった
  • 査定額は、そのまま実際に売れる価格ではない
  • 会社を見るなら「入口」だけでなく「出口」まで見る
  • 最初は複数社、次に2~3社へ絞る使い方が分かりやすかった

一括査定を使う前には、電話や営業を必要以上に警戒してしまうことがあります。

今回も同じでした。

でも実際に使ってみて感じたのは、

家のことで本当に困っているなら、一括査定を怖がるより、問題を何も分からないまま放置する方が怖い

ということです。

  • まず価格を知る
  • プロの意見を聞く
  • 家族で話す
  • そのうえで、売る・残す・貸すを考える

価格を知ることは、売ると決めることではありません。

売却を決めるのは、そのあとでも遅くありません。

※連絡方法の希望を記載できる場合でも、希望どおりにならず電話連絡が入ることがあります。
※査定したからといって売る必要は一切ありません
※合わない会社は断ってOKです

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