不動産一括査定を申し込んだあと、知らない番号から電話が続き、「こんなに連絡が来るとは思わなかった」と困っていませんか。
- 何社に査定を頼んだのか、電話だけでは分からない
- 家族と相談する前に営業の話が進みそうで不安
- もう査定を進めたくないのに、どう断ればよいか分からない
- 断ったつもりなのに、また電話がかかってくる
不動産一括査定は、複数の不動産会社へ査定を依頼するサービスです。申し込み後に電話やメール、SMSが届くこと自体は珍しくありません。しかし、一度依頼したからといって、不要になった会社からの営業に応じ続ける必要はありません。
この記事では、すでに一括査定を申し込み、連絡が迷惑になっている人に向けて、今から取れる対処法を3つの順番で説明します。申し込み前の予防策ではなく、連絡の整理、断り方、止まらない場合の相談先が中心です。
この記事でわかること
- 不動産一括査定で連絡が迷惑になったときの対処法3つ
- 通常の査定確認と、断った後も続く勧誘の違い
- 査定サイトのキャンセルと、各不動産会社への連絡停止依頼の違い
- 連絡を断っても続く場合に残す記録と相談先
- HOME4Uで6社に依頼した筆者の実際の経験
結論|迷惑な連絡は「確認・停止依頼・相談」の順で整理する
申し込み後の連絡に困ったら、まず次の3つを実行しましょう。
- 連絡元を確認する:申し込んだ査定サイトの受付メールを見て、依頼先の会社を把握する
- 不要な会社には連絡終了を伝える:売却や査定を進めないこと、今後の営業連絡を希望しないことを明確にする
- 断っても続く場合は記録して相談する:会社名、日時、伝えた内容を残し、必要に応じて運営会社や公的窓口へ相談する
状況に応じた最初の対応は、次のとおりです。
| 現在の状況 | 最初にすること |
|---|---|
| 依頼先の会社から初めて電話が来た | 受付メールと照合して、会社名と連絡目的を確認する |
| 複数社への対応が負担になった | 比較を続ける会社と、終了する会社を分ける |
| 売却や査定を進めないと決めた | 各社へ今後の営業連絡が不要と伝える |
| 断った後も勧誘が続く | 着信・メール・意思表示の記録を残し、相談する |
| 申し込んだ覚えのない会社から連絡が来る | 個人情報を安易に伝えず、会社と連絡の経緯を確認する |
「査定サービスを申し込んだこと」と「売却や媒介の契約を結んだこと」は別です。まだ媒介契約などを締結していない場合、査定依頼をしただけで、その不動産会社へ売却を任せなければならないわけではありません。
住田さんの悩み

一括査定を申し込んだら、何社からも電話が来るようになりました。実家を売るかは家族で相談中です。もう連絡が負担なのですが、今から断ってもいいのでしょうか。
家守さんの整理

まず、どの会社へ依頼したかを確認しましょう。必要な会社は残し、続けない会社には連絡終了を伝えて構いません。断っても勧誘が続く場合は、記録を残して相談する方法がありますよ。
通常の査定確認と、迷惑な勧誘はどう違う?
複数社へ依頼する一括査定では、物件の状態や売却希望時期などを確認する電話が来ることがあります。電話に出られなかったために再連絡する場合もあるでしょう。
一方、「契約しない」「今後の勧誘は不要」と伝えた後も営業を続けることは、通常の確認連絡とは別に考える必要があります。宅地建物取引業者が売買契約などの締結を勧誘する際、契約しない意思や勧誘を希望しない意思を示した相手への勧誘を続ける行為は、法令上禁止されています。
ただし、着信が何回あれば必ず違法といった一律の回数基準はありません。連絡の内容、すでに伝えた意思、勧誘の状況などを確認することが大切です。
そもそも連絡がなぜ重なるのかを知りたい場合は、不動産一括査定がしつこいと言われる理由と予防策で整理しています。
不動産一括査定が迷惑になったときの対処法3つ
① どの不動産会社から連絡が来ているか確認する
最初にすることは、電話をかけてきた会社が本当に自分の査定依頼先か確認することです。
申し込み完了メールや、査定サイトの申込確認画面などが残っていれば、次の情報を照合します。
- 利用した一括査定サイトの名称
- 依頼した不動産会社の名前
- 受付日時と物件情報
- 会社から届いたメール・SMSと着信番号
- すでに査定結果を受け取った会社
電話番号だけで判断せず、必要なら不動産会社の公式サイトに記載された代表電話などを使って、連絡の経緯を確かめましょう。申し込みの覚えがない場合は、相手の説明だけを信じて詳しい個人情報を追加で伝えないようにします。
依頼先を確認できたら、「引き続き査定を比較したい会社」と「今回は依頼を終了したい会社」に分けます。全部の会社へ同じように対応し続ける必要はありません。
② 不要な会社には「今後の営業連絡は不要」と明確に伝える
査定を比較した結果、相談を続けない会社が出るのは普通です。売却を見送る場合も、依頼を継続しない旨を伝えて構いません。
大切なのは、相手に意図が伝わるように、査定や売却相談を進めないことと、今後の勧誘を希望しないことを分けずに明確に伝えることです。
例えば、次の文面を使えます。
「家族で検討した結果、今回は査定・売却の相談を進めないことにしました。今後の電話やメールによる営業連絡は希望しません。ご対応ありがとうございました。」
電話で伝えてもよいですが、必要に応じてメールなど記録の残る方法も利用しましょう。相手先の正式な問い合わせ窓口を確認して送ることが大切です。
別の会社に決めた場合は「今回は他社にお願いすることにしました」と伝えても構いません。ただし、実際には他社に決めていないのに、無理にそう説明する必要はありません。
より詳しい断り方は、不動産一括査定の断り方3つ|営業を止める最初の一言を参考にしてください。
③ 断った後も連絡が続く場合は、記録を残して相談する
はっきりと営業連絡を断ったのに勧誘が続く場合は、そのまま我慢する必要はありません。
国民生活センターは、自宅売却を勧誘する不動産業者について、断ってもしつこく電話が来る場合や長時間電話を切らせない場合などに、不動産業者の免許行政庁へ情報提供するよう案内しています。
相談する前に、可能な範囲で次の内容を残しておきましょう。
- 会社名、担当者名、分かれば免許証番号
- 着信やメールが届いた日時
- 勧誘された内容
- 「今後の勧誘は不要」と伝えた日時と方法
- 断った後も続いた電話・メール・SMSなどの記録
着信履歴やメールは、必要な記録が取れるまで保存しておきましょう。電話をブロックする方法もありますが、問題を相談したい場合には、それまでの経緯が分かる記録を先に残すと説明しやすくなります。
なお、単に電話がつながらず繰り返し連絡している状態と、勧誘不要の意思を伝えた後も営業を続ける状態では事情が違います。状況を分けて記録することが重要です。
一括査定をキャンセルすれば、各社の営業電話も止まる?
査定サイトへの問い合わせと、査定依頼先の不動産会社への連絡停止依頼は、同じ手続きとは限りません。
一括査定サイトは、利用者の依頼情報を不動産会社へ送る仕組みです。すでに各社に送信された依頼について、サイト側でどこまで取り消しや連絡調整ができるかは、サービスの運営方法や進行状況によって異なります。
| 連絡する相手 | 確認・依頼すること |
|---|---|
| 利用した一括査定サイトの運営会社 | 申込内容の確認、依頼取消の可否、参加会社への連絡調整が可能か |
| 実際に査定を依頼した不動産会社 | 査定・相談の終了、今後の営業連絡の停止 |
| 媒介契約などを結んだ会社 | 契約内容と解約・終了の条件を確認 |
運営会社に「キャンセルしたい」と伝えた場合も、それだけで全不動産会社の営業電話が必ず自動停止するとは断定できません。必要に応じて各社へも連絡終了の意思を伝えましょう。
また、すでに媒介契約や売買契約を結んでいる場合は、査定依頼だけの段階とは異なります。契約書の内容や解約条件を確認し、判断に迷う場合は専門家や消費生活相談窓口へ相談してください。
断っても迷惑な勧誘が続く場合の相談先
断った後も勧誘が続く、迷惑な時間帯に連絡が来る、強引な契約勧誘を受けるなどの場合は、状況に応じて次の窓口を検討しましょう。
① 不動産会社の免許行政庁
宅地建物取引業者については、都道府県や国土交通省の地方整備局などが免許行政庁に当たります。勧誘に問題があると考えられる場合は、会社名ややり取りの記録を整理して情報提供できます。
② 消費生活センター(188)
不動産会社への対応に困った場合は、消費者ホットライン188で、最寄りの消費生活相談窓口の案内を受けられます。契約の有無や具体的な被害がある場合も、相談時に状況を伝えましょう。
③ 利用した一括査定サイトの問い合わせ窓口
査定サイトの運営会社に、依頼先の確認、申込内容の扱い、連絡停止について案内できる範囲を問い合わせる方法もあります。
ただし、サイト運営会社と各不動産会社は別の事業者です。サイト側に連絡しただけで、必ずすべての営業が止まるとは限らない点に注意してください。
HOME4Uで6社へ査定した筆者の場合
筆者もHOME4Uを利用して、愛知県内にある賃貸中の一棟物件を6社へ査定依頼しました。相続した実家や空き家の査定ではありません。
申し込み後の最初の数時間には、複数社から電話がありました。連絡方法も電話だけでなく、SMSやメールなど会社によって異なりました。
筆者は「今すぐ売る予定ではなく、まず価格を把握して売却と保有を判断したい」という状況を伝えています。その後、今回のケースではしつこい追い電話は続きませんでした。
したがって、筆者が悪質な迷惑電話を受けて、停止手続きを行ったという体験談ではありません。同じサービスでも依頼する会社や物件によって連絡状況が異なる可能性があるため、今回の経験だけで「必ず電話が止まる」とは言えません。
実際の電話・SMS・査定資料・会社ごとの対応は、次の記事で記録しています。
▶ HOME4Uで6社へ査定依頼してみた|電話・査定結果・会社ごとの差
まだ申し込んでいないなら、今は一括査定が必要か確認しよう
ここまでの対処法は、主に申し込み後に連絡で困っている人のためのものです。まだ申し込んでいないなら、売却の検討状況と連絡への対応ができるかを先に考えてみましょう。
たとえば実家や空き家で、家族の意見や所有関係がまったく整理できていない場合は、先に状況を確認した方がよいこともあります。
実家について何を確認すべきか分からない場合は、無料の診断シートから整理する方法もあります。
▶ 無料の見落とし発見診断シートで実家・空き家の状況を整理する
なお、HOME4Uの利用規約第8条では、電話以外の連絡方法を指定した場合や、申し込みから1年以内に対象物件の売却予定がないと確認された場合などに、利用契約を解約することがあると定められています。売却予定がまったくない人へ無条件に申し込みを勧めることはできません。
※連絡方法の希望を記載できる場合でも、希望どおりにならず電話連絡が入ることがあります。
※査定したからといって売る必要は一切ありません
※合わない会社は断ってOKです
実際に物件を保有・運用してきた立場から整理しています。
次に読む記事
- 不動産一括査定の断り方3つ:具体的な断り文句や連絡の終え方を確認する
- 不動産一括査定は電話ばかり?:申し込み後の電話が来る理由を確認する
- 不動産一括査定はしつこい?:連絡が重なる仕組みと申し込み前の予防策を確認する
- 不動産一括査定は使うべき?:そもそも利用するか判断する
まとめ|一括査定の連絡が迷惑になったら、我慢せず状況を整理しよう
不動産一括査定では、依頼した複数の会社から電話やメールが届くことがあります。ただし、査定を頼んだ会社すべてと最後までやり取りする義務があるわけではありません。
すでに連絡が負担になっているなら、次の順番で対応しましょう。
- 申込完了メールなどから、連絡してきた会社を確認する
- 依頼を続けない会社に、今後の営業連絡は不要と明確に伝える
- 断っても勧誘が続く場合は記録を残し、必要なら相談する
査定サイトへのキャンセル依頼と、各不動産会社への連絡停止依頼は同じとは限りません。状況に合わせて、それぞれ確認することも大切です。
一括査定を利用したことだけで、不要な営業を我慢する必要はありません。売却を進めるかどうかは、家族や物件の事情を踏まえて自分で判断しましょう。
※連絡方法の希望を記載できる場合でも、希望どおりにならず電話連絡が入ることがあります。
※査定したからといって売る必要は一切ありません
※合わない会社は断ってOKです
実際に物件を保有・運用してきた立場から整理しています。

